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零~ZERO~

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YUSEI、KELO、Mr.Baabee、YASSからなる新進気鋭のHIP HOPチーム零~ZERO~が初のワンマンライブ「予測不可能」を5月に開催する。常に見る者をドキドキワクワク楽しませてくれる彼らが、今回のステージで仕掛けようとしている事とは?どうやら、今のダンスシーンに一石投じるクールでハチャメチャなサプライズが巻き起こりそうな予感。観客はもちろん彼ら自身すらもライブタイトル通り“予測不可能”な1日になる!と語ってくれたインタビューの模様をお届け!!


 

・零~ZERO~

Yusei KELO Mr.Baabee YASS
実力・人気・結果。有無をも言わさぬ条件は揃い踏みだが、それらを裏付けているのは圧倒的なまでのナカマ節と生命力。そんじょそこらのダンスチームとは格段に違う大きさのエネルギーを放つステージングは、あらゆる会場の全方位を埋め尽くす。川崎の地から放たれ続けるその波動が、全国でフォロワーを増やし続けている理由は、ショーを体感すれば一目瞭然だ。

 


 

■揃ったらヤバイ4人が集結。

 

TDM:零~ZERO~が結成されたのはいつですか?

 

YUSEIもともと3人だったんですが、YASSさんが入ってこの4人になったのは2017年くらいです。KELOさんは俺が小学校からのダンスの師匠で、俺のスタジオSTUDIO  SWAGでも教えてくれていました。アツシくん(Mr.Baabee)は、以前からKING OF SWAGなどで5年以上一緒に踊ってきた仲間でした。最初はKELOさんとアツシくんと3人で練習したりビデオを撮って遊んだりするようになり、同時期に俺がバトルイベントでYASSさんと一緒になったのがきっかけで、2人でショーに出たりするようになって、4人は互いに知り合いだった事もあって、「この4人がそろったらヤバイ!」と思って、4人体制の零~ZERO~として活動する事になりました。

 

TDM:チーム名の由来は?また、ショーはどんな風に作っていますか?

 

YUSEI:チーム名の由来は0から1を生み出したいからです。ショーはパートで分けずに曲をループでかけて4人同時にフリースタイルで踊って、「今の動きいいね!」となったものを採用していくスタイルです。

 

TDM:零~ZERO~の主な活動を教えてください。

 

YASS:メンバー全員、今日好きだったものを明日嫌いになったり、明日嫌いなものが明後日は好きになるタイプなんです(笑)。だから、主軸は特にないんですが、今は5月のワンマンに向けて活動していて、終わったらまた次の目標が立てられると思います。

俺個人では、TAKESABUROさんとはCHRONICLES(クロニクルス)という全国区のバトルイベントを一緒にやったり、ダンスシーンで、自分がイメージした事を形にできるような場を作りたいので、そういうパイプ役的な動きもしていきたいですね。

 

TDM:それぞれのダンスを始めたきっかけは?

 

YUSEI:俺は、もともと兄(DEE)がダンスをやっていて、家族がダンススタジオをやっていたので、完全に兄と家族の影響ですね。

 

YASS:俺は秋田県出身で、何もない所で育ち、ずっとスケボーをやっていました。HIP HOPは兄の影響で聞いていたので、ある日、道の駅で踊っている人たちを見てかっこいいと思って、ダンスを教えてもらうようになりました。

 

KELO:俺も兄がダンスをやっていて、兄が持って帰ってきたブレイクダンスのビデオテープを観て「やりたい!」と思って家で踊ってましたね。

 

Mr.Baabee:俺は高校の頃に付き合ってた女の子と別れて「あー、つらくて無理だー」って落ち込んでた時に、友達が「じゃ、ダンスやろうよ」と誘ってくれて、ダンススタジオに行ったらめっちゃ可愛い女の子がいたんです。それで「よし、ダンスやるか!」となって始めました(笑)。ちなみにその女の子とは後日付き合いましたよ!

 

全員:おー!(笑)

 

■キャラ濃いめ。互いの個性を認め合う仲間。

 

TDM:チーム内でのメンバーの役割やキャラクターはどんな感じですか?

 

YASS:YUSEIはチームのまとめ役ですね。俺とKELOが30歳、Mr.Baabeeが29歳、YUSEIが23歳で、一番若いんですが、一番しっかりしてます。その辺の同年代の奴らよりしっかりしてるんですよ。

 

YUSEIたぶん、昔から8歳上の兄貴たちの仲間や先輩たちと遊んだり面倒を見てもらってたからだと思います。同年代の友達と遊んだ記憶もあまりなくて、親からは「好きな事やるのはいいけどやるならちゃんとしろ」と、結構厳しく育ててくれたので、学校終わってから、遊ばずにすぐにダンスに行かなきゃだめで。親としては、不良にならないようにするためだったみたいです。

 

Mr.Baabee:あと、YUSEIは真面目で、落ち込んでる時も、YUSEIと会うと元気をもらえます。人の気遣いもしっかりできるし、めちゃくちゃ面白くてふざけるときは思いっきりふざけるし、そういうところがいい所ですね。何事にも気持ちが一番熱いと思います。

 

YUSEI:YASSさんは、常に冷静。俺がつい勢いで決断しそうな時に「ちょっと待て。」とか「よし、行け!」と、しっかり落ち着いて判断してくれます。かなり頼れます。

 

YASS:KELOはとりあえず、ぶっ飛んでいます(笑)。規格外。考え方や発言が0か500くらい違う。変態。性格もダンスも(笑)。

 

YUSEI:でも、冷静な部分もあるし、まっすぐで熱い部分もある!

 

KELO:アツシは優しいっす。純粋な少年。一番周りを見てるかもしれない。発想力が豊かで、話が詰まってきた時とかに、まさに膝カックン的なアイデアを出してくれて、皆をリセットして和ませてくれます。

 

YASS:この4人の中で、キッズから大人まで、どの世代でも一番話しやすいのはアツシだと思います。

 

■人生の転機。今のダンスが本気な理由。

 

TDM:自分のダンスライフの中での転機はありましたか?

 

YASS俺は、Beat Buddy Boiでメジャーシーンとアンダーグラウンドで活動してきたんですが、アンダーグラウンド一本に絞ってみたくて、Beat Buddy Boiを抜けた事が大きかったです。メジャーシーンが嫌だったわけではなく、そこにいたから繋がっている人もいるし、気づけた事もあって、そのおかげで、今は零~ZERO~で100%以上で活動できているので、すごく感謝しています。

 

YUSEI:俺は、やっぱり母ちゃんが亡くなっちゃった事ですね。高校1年生で、兄貴とL.A.に短期留学していた時に、父親から「亡くなった」と連絡が来ました。もともと心臓に病気を抱えていたんですが、そこまで悪い状況だと知らされていませんでした。その時は、ダンスもできないし生きていけないかもと思いましたが、あの出来事がスイッチになって、「これは本気でダンスしかない。人生を賭けるしかない!」と、ダンスやHIP HOP、仲間に対して熱く気持ちが入るようになりました。それまでは習い事感覚で、野球をやってた時はダンスが嫌いな時期もあったし、ダンスはただ楽しければいいやと思っていたけど、両親のやっていたダンススタジオもあったので、兄貴や仲間たちと、「母ちゃんに見せられなかった景色を作っていこう!」「スタジオも支えていこう!」と本気で向き合うようになってから、いろんな仲間が集まってくれて、結果も徐々についてくるようになりました。父親も「何やるのもお前らの自己責任でやっていけ。」と、スタジオ経営も任せてくれるようになりました。

 

Mr.Baabee:俺は、大学生の20歳の時にKING OF SWAGに入らせてもらったんですけど、それが一番の転機でした。自分がダンスで生活していくぞと思えたのもKING OF SWAGのおかげだし、KING OF SWAGがあったから今の零~ZERO~に繋がっているので、もし、入ってなければ、大学を卒業したらダンスを辞めて普通に就職していたかもしれません。親からは最初ダンスを反対されましたが、今は応援してくれています。

 

KELO:STUDIO SWAGは、僕が高校2年のクソガキの時にレッスンを持たせてもらって、初めてダンスでお金を頂いた場所です。でも、大学1年生くらいの時に自分のダンスが中途半端になってきて、スタジオから離れた事がありました。それから数年後、26歳になった時に、ダンスを辞めようかなと思っていた時期にKING OF SWAGのリーダーのDEEさんから「スタジオに戻ってレッスンをやって欲しい」と言われて、想いもあったので、二つ返事で「やります」と言いました。スタジオに戻ると、YUSEIもいて、出会った仲間たちのダンスにやられすぎて、そこで自分の中でダンス熱が沸騰して、もっとダンスが好きになりました。

 

■今のダンスシーンに思う事

 

TDM:今のダンスシーンはどう感じますか?

 

YASS:俺が高校生の頃は、ダンススタジオもダンスをやってる人も多くなかったので、ダンサーの事は名前を聞けば分かったんですけど、今はスタジオやダンサーが増えてるし、なんだかカオスですね!だから良いことも沢山あると思います!もちろんネガティブな点も。そんなんも含めてカオスだなと。

 

YUSEI:ダンスシーンの歴史や先輩たちの事を知らない人もいっぱいいるしね。

 

KELO:でも、それは今はもう関係ない事になりつつある気がする。あの人おじさんじゃんって言われればそれまでですよ、俺たちも。

 

YUSEI:俺は今まで勉強不足で、最近やっとダンスの歴史とか勉強しなくちゃいけないかなと思い始めましたけど、イベントでも若い子が先輩と会っても挨拶しなくなってる気がします。だって、誰だか知らないから。若い子たちや俺と同年代は良くも悪くも「自分たちが一番!」っていう気合があって、それがいい時と「それは違うだろ」って時がありますね。俺は子供の頃からダンスシーンに居て、いい環境にいたから、そう感じるんだと思います。俺ももし今の環境でダンスを始めてたら、今の子たちよりもっと調子に乗ってるかもしれません。若い子の勢いがダメってわけじゃないんですけど、もう少し愛と感謝があってもいいんじゃないの?と思う時があります。

 

■ワンマンライブに込める想い

 

TDM:零~ZERO~として初のワンマンイベントが5月19日、川崎クラブチッタにて開催されますが、やろうと思ったきっかけは?

 

 

YUSEI:前々からみんなでやってみたいという話はしていて、去年末くらいに4人の熱い想いと勢いで。

 

YASS:内容なども決める前に、とりあえず会場と日にちだけ決めました!

 

TDM:今回のワンマンイベントに込めるものは?

 

YUSEI:それは“予測不可能”ですね。タイトルが“予測不可能”なので、俺たちですら何が起きるかわからないです(笑)。もちろん、ある程度は考えているんですけど、ガチガチには決めてなくて、自分たちがやった事ないものをこの日見出したいと思っているので、ワクワクしています。

 

YASS:ただ一個だけ準備出来てるのは、根拠のない自信だけですね(笑)。当日俺たちにとってもサプライズになると思います。でも、それが今のダンスシーンに一石投じたいことなんです。最近は、ダンスが自分事じゃなくなってきている気がしていて、SNSで誰かの真似をしたり、ナンバーに出るだけの人が多くて、全員まったく同じ“右向け右”の状態に見えます。“右向け右”でも、首の角度や身体の使い方はいろいろあっていいんじゃないかと思うし、むしろ左を向く奴がいてもいいと思う。教科書通りのダンスばかりで面白くなくて、何をしでかすかわからないダンス馬鹿がいないというか、どういうダンスをしたいのか、自分が何者なのか、発信力、企画力が足りない人が多いと感じます。そんな今のシーンに俺たちがこのイベントを投じるので、絶対見に来てもらいたいです。

 

YUSEI:たぶん、ストリートとかHIP HOPな感じのダンスチームの4人でチッタレベルのワンマンライブをやってるのは今まであまり見た事がないので、俺たちが初なんじゃないかなと。そのことだけでやった事がない事をやっている自信を持っているので、だからこそ、予測不可能な事を見せたいと思っています。絶対後悔させないので、本当に見に来て欲しいです!

 

TDM:最後に、今のご自身の目標や理想を教えてください。

 

YUSEI俺は、仲間や家族と一緒に常に楽しんでいきたいです。超お金持ちになったらわからないですけど、今は、高級車に乗りたい!家建てたい!とかはまったく思わないですね。服も値段よりも自分が着たいかどうかで選ぶ方がかっこいいと思ってます。今の家族と仲間と過ごせるお金と時間と場所があれば幸せですね。もちろんもっと仲間も増やしたいし、チッタの次はもっとデカい所で仲間とステージに立ってみたいとは思いますが、それはお金のためではなくて、もっと仲間とワクワク感を味わいたいから。ただ、今のシーンを見てると、もっと若い子たちにお金の面も含めて夢を見させないといけないのかなと思うんですけど、楽しいのが一番だし、見栄を張りたくないし、ありのままがかっこいいからなぁと思っちゃってます。

 

YASS:俺も大金を稼ぎたいという感覚はないですね。高い車乗っていい食事してるセレブを見て、かっこいいとは思いますけど、いくら高いファッションに身を包んでも着こなせているかどうかだし、その人自身の人間力がポイントなので、そこを上げていきたいです。そうすれば、自然と身なりも構築されていくと思います。キッズ達はダンスは上手いけど、考え方のアップデートがすごく遅れてて、そういうマインドシェアをしてあげたいなと思います。これは、俺の尊敬している兄貴的存在の、特にTAKESABUROさんやDEEさん、KATSU1さんの影響です。自分たちもダンサーとして活躍しつつ、年下の俺ともちゃんと話してくれたり、意見も聞いてくれて、いろんなチャンスを与えてくれたから、有難いと思って、自分もそういう先輩になりたいなと。ただ、そのきっかけを生かすも殺すも自分次第。だから、何も考えずに「ここに居たら大丈夫」って居るのではなく、そのコミュニティに居ながらも、自分の考えをしっかり持っていた方がいい。それができれば、いいチームやクルーになっていくと思います。

 

 

Mr.Baabee:今の目標は、零~ZERO~のワンマンを成功させる事ですね。自分らが楽しめれば、周りも楽しんでもらえると思うので、楽しみながらやっていきたいです。20代ラストの年なんで、いいものを残したいですね。若い世代の子たちに夢を見させたいし、俺たちが先輩に対して思ったのと同じように、俺たちの事をかっこいい存在だと思わせなきゃいけないなと思います。ワンマン当日、俺たちが本気で一生懸命やっている姿をいろんな人に見てもらえたら、最高に嬉しいです。

 

KELO:俺もワンマンの成功です。あとは、いつか全身にタトゥーを入れたいです。

 

全員:(笑)。

 

YASS:ワンマンライブで起きるサプライズを例えるならば、さっき入ったハンバーガーショップで、普通にハンバーガーとドリンクだけを注文しただけなのに、ナゲットもサービスでついてきちゃったんです!(笑)そういう嬉しい奇跡ばかりが5月19日に起きるので、是非お見逃しなく!

 

TDM:面白い一日になりそうですね。本日はありがとうございました!

 

→[PICK UP]零〜ZERO〜ワンマンライブ「予測不可能」@CLUB CITTA’

interview by AKIKO
edit & photo by imu
location at FLAMES 中目黒店
’19/04/22 UPDATE

 

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tokyodancemagazine

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