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「GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」レポート!

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5月が終わりに差し掛かる頃、横浜赤レンガ倉庫にて「GREENROOM FESTIVAL」が開催された。“SAVE THE OCEAN”をコンセプトに掲げるこのフェスは、今年でなんと20周年。節目となる今年は、初の3日間開催となった。5月24日・25日の2日間に参加。想像以上のボリューム感に圧倒されっぱなしで、行きは空っぽだったバッグが、3日目の宴を終えた頃には思い出とグッズでパンパンになっていた。天候は決して「快晴!」とは言えず、肌寒さや時折の雨もあったものの、それすら吹き飛ばすほどの熱気に満ちた会場は、各所で笑顔と歓声が溢れていた。

会場には4つのステージが設けられ、国内外の多彩なアーティストによるライブを堪能。どのパフォーマンスも素晴らしく、中でも印象的だったのは、24日に出演したKREVAのステージ。「GREENROOM FESTIVAL 20周年!オレも20周年!」というような節目の重なりもあり、職人のような巧みなステージングに、まさに“マスター・オブ・セレモニー”の真髄を見せてもらった。

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

25日に出演したSKY-HIの「居場所がなければ、居場所を創ればいいんだゼ!」という言葉には、なぜか胸が熱くなり、大きな勇気をもらえた。

過去の掲載記事はこちら↓
http://www.tokyo-dance-magazine.com/people/sky_hi/index.html

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

印象的なアクトは本当に多かった。Awichは女性たちからの強い支持を全身で感じた。堂々とステージに立つ姿は圧倒的なカリスマ性。

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

1年間限定での5人体制復活が発表されたばかりのRIP SLYME。雨が降る中でもステージ前は大混雑。観客の大合唱に包まれ、彼らの人気と、どれだけ多くの人がこの瞬間を待っていたかがひしひしと伝わってきた。「お帰りなさい!」

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

とにかく「可愛かった」UA。芯のある彼女だから出せるあの柔らかさと、ステージに立つだけで生まれる“本物感”。やっぱりあのキュートさは凄まじい。

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

堂本剛率いる .ENDRECHERI.はまさかのEarth, Wind & Fire的ファンクバンド!そのギャップと本気度に、一気に親近感が湧いた。

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

このフェスの最後を飾るにふさわしい大トリ。 Jacob Collierは、裸足でピアノを弾き、身体中で音楽を奏でるその姿、正しくミュージックモンスター。観客の熱狂もだが、それ以上に彼自身が一番楽しんでいたんじゃないかと思うほど、溢れるエネルギーで会場を包み込んだ。

アート展示会場では、海への愛を感じるポップな作品が多数展示されていた。中でも印象深かったのは、海に流れ着いた廃材を使った作品。美しさに感動する一方で、それが我々の生活が生み出した“現実”であることにも気づかされ、胸を突かれる思いだった。展示アーティストがその場に常駐しており、実際に話を聞けたことも非常に贅沢な体験となった。作家の作品を会場内で購入できるのも嬉しい。

 

「©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary」

また、クラブカルチャー好きとしては、4つのステージの中でもDJブース”Port Lounge”は特に心地よかった。子供も大人も、シャボン玉も、同じリズムでゆらゆら揺れる空間には理想的な休日と思えるほどの平和があった。

 

2日間、朝から晩まで同じ場所で過ごしても、飽きるどころかむしろ名残惜しいほど。

感動・気づき・学びの詰まった、素晴らしいフェスだった。

 

20周年――。

その継続と進化。

続ける=愛と力。

たくさんの人の“愛”が詰まったこのフェス。

来年の開催が待ち遠しい。

 

Editor: TDM staff Update:2025/06/11

 

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