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coco

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5歳でMIKEY(東京ゲゲゲイ)に魅せられ、その後バニラグロテスクのメンバーとして経験を積み、数々のキッズコンテストでも優勝してきたcoco。現在、高校生になった彼女は、ダンスだけでなく歌や演技を学び、将来はハリウッドを視野に入れたアーティストを目指している。スーパーキッズ時代からのダンスとの向き合い方、多忙を極めた小学・中学生時代の思い出や、将来の夢について語ってもらった。

 


 

・coco

本名 瀬下ここ。2005年生まれ。群馬県出身。

年中(5歳)から母の元でダンスを始める。JAZZをベースとしたフリースタイルで、独自の世界観、表現力を生かし、小学2年生より自分でソロコンテストの曲選び編集、振り作りなど始める。現在はその場で曲に合わせた振付も得意とする。後輩育成にも力を入れており、チーム、ソロプロデュースもし、数々の優勝などの受賞へと導く。ソロコンテスト、バトルにて50回以上の優勝準優勝経験を持ち、毎年コンテストFINALでは複数の優勝タイトルを持つ。ダンスアパレルブランド、CHEERの専属DANCER、WEB、カタログモデル、ゲストダンサーとしても活躍。小学4.5年生の際、日本のトップストリートダンサーたちが一堂に会し、ひとつのストーリーを紡ぐASTERISKに、総合演出・振付・主役務めるMIKEYプロデュースのスーパーキッズ集団、バニラグロテスクの一員として2回の舞台にも挑戦。ダンサーとしてだけでなく、ポールダンスや劇中歌にも参加。小学6年生、映画「東京ドリーマー」 coco役でダンサーとしても出演。(2021年公開予定)

 


■5歳でMIKEYから受けた衝撃

 

TDM:ダンスを始めたきっかけは?

 

coco:5歳の時に、友達のお母さんが私の母に「ダンスを教えて欲しい」という一言から母がダンスを教え始めて、私も習うようになりました。もともと人前に出る事が好きだったので、ダンスをやってる内に、本格的に自分を表現する物がダンスに変わっていきました。悲しい事も嬉しい感情もダンスで表現するのが得意になりました。言葉や表情で伝えるよりも、ダンスが一番自分の中で合ってました。

 

TDM:そこから、MIKEYさんと繋がるきっかけは何だったんですか。

 

coco:母がMIKEYさんの大ファンで、東京★キッズの動画を見せてもらった時に、「なんだこれは!?」とものすごく衝撃を受けたのを今でも覚えてます。ビビッと来るものがあって「この人に近づきたい!」と思い、MIKEYさんのレッスンに群馬から通うようになりました。それが小学3年生の頃です。

 

YouTubeで見たMIKEYさんが女王様の姿でムチを打ったりしてました。私は自分の中で、あの世界観を一つの表現として面白いと捉えていました。たぶん、普通の5歳だったら、そう思わない気がするんですが(笑)。長い棒を見つけると、MIKEYさんの真似をしてました(笑)。

 

TDM:5歳でその感覚になれるのは、すごく早熟ですね!

 

coco:レッスンに毎週通いながら、MIKEYさんが振付をしていたチームの振りを、ビデオに撮って全部覚えましたし、ずっと自分の中でMIKEYさんという存在が中心にあって、「MIKEYさんに近づきたい!MIKEYさんの表現を手に入れたい!」という思いがありました。

 

MIKEYさんも私の存在を覚えてくれて、少しずつレッスンで関わっていく中で、舞台「ASTERISK」にバニラグロテスクとして出演しないかという話が来ました。その時はすごく嬉しかったです。その頃からMIKEYさんという存在が憧れから、自分が今なりたい人、表現したいものを持っている人になっていきました。

 

TDM:MIKEYさんのレッスンからどんな事を教わりましたか。

 

coco:恥を捨てる事です。年齢関係なく、子供も大人もみんな顔が引きちぎれるくらい表現していて、それを恥ずかしいと感じる人は誰もいない。MIKEYさん自身がそうだからみんなそれを見て育ちました。。MIKEYさんが「こういう顔して」と言わなくても、MIKEYさん本人の表現によって周りも自然と出来るんです。MIKEYさんの内から出る表現、そのオーラから出てくるものなんじゃないかなと思います。

 

TDM:MIKEYさんの表現を言葉で表すとしたらどんな言葉になりますか?

 

coco:宇宙と繋がってる。自分の身に近くのものを表現するんじゃなくて、遠く離れた何か。私はちょっと霊感があるので、そこから感じるのは、自分の中のもともと持っているものと、その上から来る力とが、重なり合っている印象を受けました。

 

だから、なんか本当人間というよりも、ひとつ上というか、頭から足の先まで全ての神経が繋がっていて、どこでも音を取れるし、音が始まった瞬間にガッ!とエネルギーが内から出てくる。ダンサーであり、表現者だなと思います。

 

 

■多忙だけど充実した小学生時代

 

TDM:どんな小学生時代を送っていましたか?

coco:小学1年生からコンテストに出始めていて、学校よりダンス中心の生活でした。何かあればダンスを優先するし、学校でも常に頭の中に音楽が流れてる状態でした。授業中も気づいたらステップ踏んでる事もあって、先生に注意されてました(笑)。それくらいダンス中心の生活で、本当に忙しかったです。週末はほとんどコンテストに出てました。母の教えるスタジオの最後のレッスンまで残って、練習するのも楽しくて、寝るのが遅くなった事もありました。

 

TDM:コンテストに参加してみてどんな変化がありましたか。

 

coco:一番大きい変化はもちろんMIKEYさんや、自分が好きなダンサーさんの影響もあったんですけど、小学1年生の頃に、パパが39歳で脳幹出血で亡くなった事が大きかったです。母が仕事に復帰したので、家に帰ってきてもずっと真っ暗で、どこか穴が開いてしまった感じでした。でも、その頃から、自分の感情表現するものがダンスに変わり、今まで以上に頑張れましたし、全く苦じゃなかったですね。むしろ、ダンスへの向き合い方が“楽しい”から“本気”に変わりました。

 

 

小学3年生から自分で好きな曲を選んで振付するようになり、その年に初めてコンテストで優勝する事が出来ました。それから世界が変わりました。

 

 

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▲小学3年生、初めての自作ソロダンス。

コンテストでもいい成績が取れるようになって、自分という存在がワンランク上になりました。周りからも褒められたり、私の自慢出来るもの、得意なものはダンスになり、自分に自信が持てたんです。ダンスが楽しいから、他に気になる事もないし、嫌な事があってもダンスで発散するし、ダンスが自分のすべて。忙しくてもとても充実した小学生生活でした。

 

■スランプからの脱出。再び勝ち取った優勝。

 

TDM:中学生生活は振り返るとどうでしたか。

coco:一番キツイ時期でした。自分の価値観が周りに合わず悩んでいました。また、同じ時期に、今まで優勝していたのにできなくなりました。そこから、絶対的な自信を持っていたはずのダンスにコンプレックスが現れ、コンテストで踊る事が嫌いになっていきました。

踊ってる自分が嫌いでした。コンテストばかり出すぎて、人からの評価や人の目ばかり気にしちゃうんですよ。優勝を逃したり、入賞しないと「私の踊りは魅力もない、価値もないんだ」と思ってしまいました。

 

でも、やっぱり踊る事が嫌いじゃなかったし、人前に出るのも好きだから、何かの機会があれば必ず出て、人前に踊る事は定期的にやっていたお陰で、そこまで下に落ちずに、ダンスを続けていられました。今思うと、中学2年生が一番つらい時期でした。

 

中学3年生に入ってからは、コロナ禍になってしまったので、コンテストなどは無くなってしまって、再び人間関係で悩みました。ちょうどコロナ禍になった事で、自分の好きな事に打ち込める時間が増え、それから心が解放されて、またコンテストに前向きな気持ちになりました。

 

その頃、MEDUSAさんのレッスンに通いながらダンスの事をよく相談していて、「この曲はあなたに合ってる。あなたのその感性だったら、今までの経験値を表現として表せるような振付になるはず。」と言われた楽曲があって、それで実際にスーパーキッズコンテストに出たら優勝する事が出来ました。

 

最初に挑戦した予選では、まだ自信も取り戻せてなくて、優勝出来なかったんです。それがめちゃくちゃ悔しくて、とにかく毎日スタジオで練習しました。ストレッチ、筋トレ、縄跳び、椅子と椅子に足を乗せた開脚したり、あとは瞑想みたいに、ひたすら曲を流して目を閉じてイメージ。それをずっと繰り返しました。決勝で優勝してからは、他のコンテストでも優勝出来るようになり、踊る自分も好きになりました。

 

TDM:大変だった中学2年生の自分に声を掛けられるとしたら、どんな風に声をかけてあげたいですか?

 

coco:自信がないから失敗するのも怖かった。でも、自分のやりたいと思った事に挑戦する事が大事だなって今では思えますが、その時期は挑戦しようとも思えませんでした。ネガティブな捉え方ばっかりだったけど、それが結果的に失敗しようが成功しようが、自分の経験値になるから、失敗する・しないにこだわらないで、挑戦したいと思う事があったら、一度足を踏み入れてみる、「その勇気をもっともっと出して!」と声を掛けたいです。

 

■ダンスだけでなく歌や演技も学びたい!

 

TDM:最近はどんな活動していますか?

coco:今はコンテストにはあまり出ていなくて、PVや映画などの撮影に呼んでもらえる機会が増えました。ダンスだけじゃなくて、歌や演技も好きだったので、楽しいです。あとは、ゲストショーに呼んでもらったりしています。

 

TDM:学校生活はどうですか?

 

coco:学校生活では自分の周りに似たような夢を持っている子が多くて、日々お互いのこれからについて話をしてます。夢について共有できるこの時間がすごく好きなんです!

 

TDM:どんな表現を学びたいですか?

 

coco:今は歌や演技を学んでいて、MIKEYさんや、Siaなど洋楽のアーティストが気になっています。最近は、「アメリカズ・ゴット・タレント」を見て、自分と同い年ぐらいの子の歌やダンスに完全に影響されてます(笑)。

 

TDM:世界に目を向け始めているんですね。どんな表現にチャレンジしたいとですか?

 

coco:好きな世界観はいろいろあるんですけど、昔からダークな雰囲気が合ってると言われるので、少女というか大人でもない子供でもない位置に居たいなと思います。

 

コンテストだけ頑張って優勝しても、ダンス以外の別の場所に行けば、1からのスタートになります。PV撮影に参加させてもらった時に、元々そこで活動してた子たちと自分とでは実力の差を感じました。自分はどうしてもダンス寄りの表現になってしまうのですが、撮影の時に求められているのはダンスだけではない演技も必要なので、今までの自分にはない別の表現をするのが難しかったです。

 

自分のなりたい夢がダンサーだけじゃないので、母のボイストレーニングを受けたり、演技をさせてもらう場を経験しています。少しずつ夢も明確になって、毎日が新しい発見でとても充実した生活を送れています。

 

 

TDM:cocoちゃんから見て、今のダンスシーンはどんな風に感じますか?

 

coco:昔は、ダンスと舞台のコラボだけでも特別な感じでしたが、今は舞台は当たり前で、高い映像技術の中でダンサーがコラボしたり、東京オリンピック開閉会式でダンサーが起用されたり、可能性がもっと増えてきたのは個人的には嬉しいです。スポーツの一環として、ダンスももっと身近な存在に捉えられて、いろんなコラボ見られる場面が増えてくれたら、もっと面白くなるし、自分の表現が出来る場が増えるので、いいと思います。CMやミュージックビデオ出演だけでなく、ダンサーだけのファッションショーも聞いたことがあるので、もっとメディアでも取り上げられて、全国に広まったらいいですね。

 

TDM:友達とはいろんな話や悩み相談とかするんですか?

coco:仲の良い友達とは隠し事がないので、思った事とか悩んだ事は常に何でも伝えています。最近は、「自分たちの夢に近づく為には、何から始めればいいのか?」など、人との関わり方などを話しています。どちらかというと待つ事が多いんですが、思った事があったら、積極的に相手に伝えた方がいいと話し合ったりしてます。

 

TDM:辛かった中学時代を経て、素敵な友情に恵まれてよかったですね!では最後に、TDM読者にメッセージをお願いします。

 

coco:やっぱりチャンスは幾つもある訳じゃないから、やりたいと思ったタイミングによって出来る場合も出来ない場合もある。自分の心が向いた方に、怖がらず、とにかくチャレンジしてみる事が大切だと思います。

 

TDM:これからも応援しております。今日はありがとうございました!

interview & photo by AKIKO

edit by imu

’21/11/30 UPDATE

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tokyodancemagazine

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