01.interview, People

梅棒12th公演「おどんろ」特集 梅澤裕介×梅田彩佳

Off 26439

 

※編集部注記(8月2日):本公演は中止となりました。いつかの再演を願って、その予習としてぜひご覧ください。

TDMでもおなじみのダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 12th WONDER『おどんろ』が7月30日より開催される!この夏を熱くする、NEO妖怪と人間のトンデモ絵巻を描いたこの作品のヒロインには2016年の『GLOVER』以来2度目の出演となる元AKB48の梅田彩佳が抜擢!ヒロインキャストとしての2度目の出演は梅棒史上初という。そこで今回メインキャストを務める梅棒の骨格・梅澤裕介と、梅棒と息ぴったりの梅田彩佳の〝W梅ちゃん〟に、今回の公演についてはもちろん、梅棒メンバーの魅力や、現在の心境などについて聞いた!

 


 

・梅澤裕介

 

俳優。梅棒では表現力を活かし医者・審判・青年・老人と、様々な役柄を演じている。ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」や、映画「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」出演など、TV、映画で活躍するほか、「ジョージア」「ソニー損保」などCMや企業広告などメディアに多数出演。他、舞台出演、大手テーマパークショーでのメインキャスト、メインMCとして出演するなど多方面で活躍中。

Instagram@ yusukeumezawa

Twitter@ YusukeUmezawa

 

・梅田彩佳

2006年、第2期AKB48追加メンバーオーディションに合格。その後、総選挙16位となり選抜メンバーへ。チームBキャプテンへとなる。その後、NMB48でも活動をする。10年間お世話になったAKBグループを2016年に卒業。得意なダンスを活かし、その後、高校生(北海道芸術高等学校 横浜キャンパス)ダンスの先生なども手掛ける。2014年ブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS』や、2015年宮本亜門演出『THE WIZ ウィズ 〜オズの魔法使い〜』の出演をきっかけに、現在本格的にミュージカル女優としての確立を目指し活躍中。

Instagram@ ayaka_umeda_official

Twitter@AyakaUmeda

FUNCLUB:梅田ん家

 

 


 

梅澤「今回のオファーは必然」梅田「ずっと熱望してました!」

 

TDM:梅棒の舞台に梅田さんが出演するのは、2016年の『GLOVER』から約5年ぶりですが、今回出演をオファーした理由は?

 

梅澤『GLOVER』に関しては、梅棒はそれまでゲストはメンバーの知り合いや自分達のフィールドの中だけで選んでいたんですが、梅棒をいろいろな人に見てもらいたくて、TVメディア等でも芸能活動をしている方に出演していただこうとなった転機の作品だったんです。そこで、舞台をやられていて踊りにも精通している梅田さんにオファーしたんですよ。だから、最初の大きいステップの第一歩が梅田さん。そこから現場で度々「あ、梅ちゃん」って偶然会ったりしてお話してたので、今回のオファーはある意味必然ですね。

 

 

TDM:梅田さんは梅棒の舞台のヒロインは2回目ですが、今回出演される事になっていかがですか?

 

梅田お話をいただいた時はめちゃくちゃ嬉しかったです!実は『GLOVER』以降ずっと梅棒の舞台に出る事を熱望していたので、すぐ「やります!」と返事しました。

 

TDM:梅田さんから見て、梅棒の魅力はどんな所ですか?

 

梅田初めて参加させていただいた時に〝アツさ〟と〝青春〟をすごく感じました。どうしても年齢を重ねると、効率を考えて嫌な事や面倒くさい事は隅の方に置いてしまいがちですが、梅棒は、面倒くさい事でもちゃんと熱意を持ってやるという姿勢があって、とても刺激を受けました。

 

 

TDM:5年前に初めて出演された時の印象はどうでしたか?

 

梅田オファーをいただいてから、梅棒さんのYouTubeを見て「めちゃくちゃ踊る人達だな」と思っていたんですけど、実際に稽古に入ったらダンスだけじゃなく何に対しても熱意のある人達でした。「お互いの気持ちが通じてないとダメ!」とか「ここはこういう気持ちでやって欲しい!」と〝気持ち〟を一番大事にしていて、ダンスはその次な感じで、「バリバリにダンス上手じゃなくても大丈夫かな」とちょっと安心しました。

 

TDM:確かに梅棒は、以前はダンスというよりも「ネタが面白い」という印象でしたが、『Legend Tokyo』で最優秀作品賞を受賞した時にダンスのクオリティが一気に上がりましたよね。

 

梅澤そうなんですよ。だから僕は当時戸惑ったんですよ。「ダンス急にこだわりだしたな!」みたいな(笑)。

 

 

TDM:梅田さんが、ダンスやエンターテインメントに興味を持ったきっかけはなんですか?

 

梅田中学2年生の時に、初めてダンススクールに行ったのがきっかけです。当時はネットもなかったのでタウンページを見てダンススクールを探したら、家の近くには3件ぐらいしかなくて、その中で中学生クラスがある所に見学に行って、その日に入会を決めました。中学生クラスは、ヒップポップとハウスだったんですが、当時はダンススクールに通うのが本当に楽しくて、年1回の発表会に向けて頑張っていましたね。高校生になってからは、学校のダンス部に入って、先輩に振付を考えてもらったり、自分達で考えて踊ってみたりしているうちに、AKB48のオーディションがあったので受けて…という感じですね。

 

TDM:AKB48時代は、ダンスとどんな感じで向き合っていましたか?

 

梅田AKB48に入ってからは、レッスンなどに行く事はほぼなく、振付師の先生に教えてもらったり、ひたすら振付を覚える事だけで必死でした。最初の方は、1カ月間練習してから本番という事が出来てたんですけど、途中からはPV撮影の2時間前に振り入れをしてすぐ本番!みたいな感じだったので、振付師の先生にせっかく振付けてもらっても、まだうろ覚えの中で撮るからそれが形になって残るのも嫌だったし、振付する方も、前日の夜中とかに曲をもらって、歌詞がない中振付して、というのはやりづらいだろうなと心苦しかったですね。でも、AKB48はたくさんの振付師の方に関わっていただいたので、いろいろなジャンルを踊れる事はすごく楽しくて、そこはポジティブに考えていました。

 

TDM:AKB48を卒業されてからはいかがですか?

 

梅田卒業したらグループではなく個人になるので、ガラッと変わりました。歌って踊れてお芝居が出来るミュージカルがとても好きだし、元々安室ちゃんが大好きで安室ちゃんみたいに歌いたいと思っていたので、歌を地道に頑張っていきたいですね。

1人でそれを頑張っていくのは並大抵なものじゃないと分かっていましたが、AKB48にいたら誰かが守ってくれるし、だんだん立場的に怒られなくなってきちゃって「怒られないってもう終わってくじゃん!」と思ってきて、27歳で誰かに守られてる事に抵抗を感じて辞める事にしました。1人ではやっぱりキツいし、日々傷ついたりもするけど、その分凄くプラスにもなっているとも思います。傷ついて硬くなっていく皮膚みたいな感じで、強くなっていますね。

 

■「こんなに雑に扱われるヒロイン初めて見た」と言われました(笑)

 

TDM:梅澤さんから見て、梅田さんは5年前と比べるとどうですか?

 

梅澤前よりダンスがクリアになって、見ててスッと入ってくるダンスをするようになったし、たくさん舞台を経験されているからか成長をすごく感じます。あとは、梅棒に慣れていただいているので、いろいろオーダーしやすい(笑)。「こういう風にやってください」と言いやすいので助かっています。

 

梅田それは嬉しいですね。でも、共演者のパイレーツオブマチョビアンさんに「今までの梅棒の舞台でこんなに雑に扱われるヒロイン初めて見た」と言われました(笑)。

 

 

梅澤確かに雑かも(笑)。2回目だからじゃない?

 

梅田自分ではその空気感しか知らないので普通だと思ってあんまり感じてなかった(笑)。そういえば、別の現場とかで稽古場の掲示板に梅棒の名前をみつけると必ず遊びに行ってましたけど、そこでも「え?誰?」とか結構邪険に扱われていましたね(笑)。でも、逆に気を遣われてないのは嬉しいですけどね。

 

梅澤いや、俺は気を遣ってるよ。

 

梅田嘘だー!(笑)

 

TDM:(笑)。梅田さんから見て、5年ぶりの梅棒は何か変化はありますか?

 

梅田最初に感じたアツさと情熱は変わらないまま、冷静さが加わった感じがします。例えば、炎も赤いより青い方が本当は熱いのと同じで、一見、冷静に稽古中もテキパキしてるけど、前よりアツさは増してますね。

 

梅澤そうかもね。ちょっと大人になりましたよね、さすがに(笑)。初期の頃は、皆舞台を面白くしたい一心で、やたら遠慮なく斬り合ってたけど、皆が「無駄に意見をぶつけるだけじゃダメで、自分で案を出して話し合いをした方がいい作品が作れるんだ」と分かったんだと思います。きっとこの話をしたら「お前が一番斬ってたんだよ!」って言われそうだけど(笑)。

 

 

TDM:梅澤さんは存在感やキャラクターがあって、演技の面でも梅棒を引っ張っていますよね。

 

梅澤本当ですか?ありがとうございます!今はSNS社会だから、梅棒の中にもTwitterに上がりやすい〝SNS人気キャラ〟がいるんですよ。でも、僕の事を好意的に見てくれる人って、親戚のおじさんとかSNSやってない世代の人が多くて(笑)、SNSを見てると自信失くすんですよねぇ。だから、そう言ってもらえると嬉しいですね。

 

 

■梅棒は「気になるからやってみようぜ」「OK!」がシンプルに出来る

 

TDM:今回の『おどんろ』の役どころについて教えてください。

 

梅澤僕は、いつもはどちらかというとストーリーを引っ掻き回す役が多かったんですが、今回は真ん中で変な気持ちです。

 

梅田私は、警察官の役なんですけど、「好きだったら好き!」「嫌いだったら嫌い!」と、自分の感情を一番大切にして動ける様にすごく憧れます。年々「これ言ったらマズいのかな」とか背景やいろいろな事考えちゃって、その感覚を忘れつつあるので羨ましいですね。でも、梅棒さんはそういう部分を持っている印象です。気難しい理屈っぽい男性が1人もいない!(笑)理屈じゃなくて感情を大事にしていて「好きだからやろう!」「面白いからやろう!」みたいな雰囲気の人が集まってますよね。

 

 

梅澤そうだね。今の話を聞いて、梅棒の良さはそこなのかなと思った。「気になるからやってみようぜ」「OK!」というのがシンプルに出来るって、確かに他ではないもんね。

 

TDM:梅田さんから見て、梅棒メンバー各々はどんな印象ですか?

 

梅田たっさん(櫻井竜彦)と多和田さん(多和田任益)は、今回初めてご一緒するので、これからに期待ですね。和也さん(楢木和也)はいつも目が笑ってる(笑)。すいーつさん(野田裕貴)は気が抜けてる時間がない印象ですね。ずっとスイッチ入っていて、いつも何かしらやっている。気が抜けてるかな~と思う時は何か食べてる時くらい(笑)。

 

梅澤スナイパーみたいだね。名前の割には「真面目か!」みたいな(笑)。

 

梅田一輝さん(天野一輝)は、よくボソボソしゃべってて面白い(笑)。あと、凄くいろいろな事を憶えてる!前回の『GLOVER』で全カットになった振付を「こんなのあったよね」と憶えていてビックリしました。

 

梅澤そうそう。梅棒でもハードディスクって呼ばれてるの。独り言を言うハードディスクだね(笑)。

 

梅田拓矢さん(塩野拓矢)は、自分の想いを言葉にするアツい人。「梅棒好きなんだよね!」とか「俺こう思ったんだよね!」とか、自分の気持ちってちょっと恥ずかしいから言えない人が多いのに、それが言える人。言葉にしてくれるっていいですよね。

誠さん(遠藤誠)は、普段そんなに話さないんですけど好きです!見てると面白くて、愛おしくなってきちゃうというか、いつもブレなくて、決めた事を絶対やり抜く真っすぐさがあってど真面目。前回、私が戦うシーンを上手く出来なかった時に、2時間くらい裏で水も飲まずにずっと教えてくれたりして、あのアツさは胸を打たれますね。でも、プライベートの恋愛の事とか聞くと、めっちゃ面白い過去を教えてくれたりします(笑)。

つるさん(鶴野輝一)は、皆の心に寄り添うのが上手い。なんとなくそばにいたりとか、前回の『GLOVER』のカーテンコールでは、共演した大貫勇輔くんと私が最後にはけるのを袖で待っていてくれたりとか、そういう心遣いが優しいなって思います。

 

梅澤昔シレっとうちに住んでた事があって、その後気が付いたら拓矢くんの家に住んでた(笑)。寄り添うポジションが好きなんでしょうね。

 

梅田澤さん(梅澤裕介)は、〝今人(伊藤今人)さんの相棒〟って感じ!「オレ相棒です」と前面に出さないけど、今人さんが悩んでる時に「こうしたらいいんじゃない?」とさりげなく言っているのをよく見ます。今人さんは一番難しいな~。でも、〝学校の先輩〟ですね。中学・高校とかで、後輩の面倒を見るのが大好きで、時々アツい事を言ってくれるような先輩(笑)。

 

梅澤それ、分かる!先輩もね、先輩したいから先輩してるんだよね。過去イチしっくりくる(笑)!

 

 

 

■梅棒の舞台は〝Don’t Think Feel〟で観に来て欲しい

 

TDM:いろいろな舞台を経験されてきたと思いますが、表現者として一番大事にしている事は何ですか?

 

梅田〝好きな事をする〟という事ですね。AKB48の時に嫌だった事があった訳ではありませんが、やっぱり「あなたはこれ」と決められる事は多かったから、AKB48を辞めた時に〝嫌いな事はもうしない〟と決めたんです。全てそうはいきませんが、極力好きと思えて、心がキュンキュンするもの以外はしたくないなって思っています。

 

梅澤僕も近いものがあって、最近「やらなきゃいけない事以外はやらないようにしよう」と思ったんです。今まで「これもやっておかなきゃいけない」「これもやっといた方がいいだろうな」と考えてやってたんですけど、結局そういうのはあまり身にならない。それで悩まされるくらいなら「もう無理!やらない!」と諦めるようにしました。そうしたらいろいろ楽しくなってきたんですよ。自分が楽しくないと見ている人も絶対楽しくないと思うから、最近は自分に優しく、甘やかすようにしています。

 

TDM:今のエンターテインメントシーンに感じる事はありますか?

 

梅田コロナ禍になって配信が増えた事で、好きなものが見れるから嬉しいですね。ダンスシーンはコアで本気な人が多いから、観に行きたいけど「軽い気持ちで行ったらダメって思われちゃうかな」とちょっと怖かったりするので、ダンスシーンももっと配信が増えて、ダンスに触れられる機会が増えてくれたら嬉しいですね。

 

梅澤エンターテインメントは、当たり前のように身近に存在できたら一番いいなと思うので、梅棒もダンスシーンも、そこを目指して、辿り着けたらいいなと思います。

今の風潮に一つ思うのは、テレビ番組とかで、音楽の解説の時は「なるほど」と思うんだけど、ダンスの解説は若干恥ずかしさを覚える(笑)。「こうだからこの振付がいい」と説明されると、振付師としては恥ずかしいんじゃないかな。もっと輝く説明の仕方はあるとは思うんだけど、出来れば〝Don’t Think Feel〟で見てもらいたいなと。

 

TDM:では、最後に『おどんろ』の見所を教えてください!

 

梅澤梅棒の公演は、「この曲でこれをやりたかっただけだろう」というシーンがちょいちょいあるんですが、今回はそれが多いですね(笑)。逆にそれを楽しんでもらえるといいなと思います。ストーリー的には、サラリーマンに妖怪が接触するようになるお話で、絡んでくる妖怪達や、それを取り巻く会社の人達や警察などがすごく可愛いので、そのキャラクター達に会いに来て欲しいですね。

梅棒って、舞台の活動が80%なのでメディアに弱いんですよ。例えばs**t kingzさんとかはテレビでパッと抜かれて映っても魅力が伝わるけど、梅棒って一瞬抜かれるだけだとちょっとダサい(笑)。だから結局いつも「舞台見に来て!」と言うんです。見れば梅棒の魅力が分かります。今回の『おどんろ』は、まさに〝Don’t Think Feel〟な舞台なので、考えずに、来たら分かるのでぜひ観に来てください!

 

 

TDM:『おどんろ』楽しみにしています!今回はありがとうございました!

interview&photo by AKIKO

 edit by Yuri Aoyagi

’21/7/14 UPDATE

 

★お2人が出演する『おどんろ』の詳細はコチラ!

 

 

About the author / 

tokyodancemagazine

Related Posts


Post Tab

最新イベント