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BDC30周年ショーケース「GET DIVERSEー多様化せよー」特集 黒木トモ子×Tovaris Wilson

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1980年代から海外公演を行い、外国人ダンサーを招いたレッスンシステムをいち早く導入。TRFのメンバーSAM、ETSU、CHIHARU、ジャニーズの振付師として活躍するSANCHEなど、素晴しいジャズダンサーを多く輩出してきたブロードウェイ・ダンス・センター(以下BDC)が30周年を迎え、まもなく東京国際フォーラムでショーケース「GET DIVERSEー多様化せよー」を上演する。多くのダンススタジオができている昨今、歴史と実績のあるBDCは貴重な存在。演出を手掛けるBDC歴30年の黒木トモ子と、TDM2度目の登場、BDC歴20年、今なお多くのダンサーから愛されているTovaris Wilsonにこれまでを振り返りながら、今回のステージにかける想いと未来について語ってもらった。

 

  • 黒木トモ子221_黒木トモ子

全米ネットTV番組「スターサーチ」でグランドチャンピオンを獲得。帰国後、BDCで教える。NY公演第1回・第2回、モスクワ、パリ、上海、マカオなどの海外公演に多数出演。K-Broadway公演「SWINGS」を企画・演出。パリ Studio Harmonicに特別講師として招聘される。

・少年隊、SMAPコンサート振付
・宝塚宙組「ファントム」振付
・映画「恋愛寫眞」振付
・「Paradium」演出・振付
・「Japan Festival 2006 in Vietnam」振付・出演
・「The 62nd Anniversary Japan Festival 02」ロサンゼルス振付・出演
・「Music Train」日米シアター、ロサンゼルス振付
・「Miss Universe」振付

 

 

  • Tovaris Wilson20

モダンをベースにしたジャズダンス、クラブジャズという独自のスタイルを確立。その柔軟性とダイナミズムを活かした振付は、世界中から注目を集める。人気振付師Mia Michaelsに師事。Britney Spearsのツアー出演、プロモーションビデオの振付の他、Will Smith、Janet Jacksonの振付を担当。ロサンゼルスを拠点に振付師・講師として活躍中。

・日本では倖田來未のビデオの振付、出演
・Britney Spearsのツアー出演、ビデオの振付
・Will Smithのビデオの振付
・Janetの振付師、TV出演
・Cherのツアー出演、ビデオの振付
・映画「ラッシュアワーⅢ」「オースティンパワーズⅡ」の振付

 

本場・ニューヨーク由来の“ショーケース”。

 

TDM 黒木さんが踊りはじめたきっかけから教えてください。

 

黒木 小さい頃、歩けるようになってから自分の姿がガラスとかに映ると踊り続けていたらしくて、それを親が見て「この子はよほどダンスが好きなんだな」と思ったそうです。それで3歳からバレエをはじめました。その後もずっとバレエをやって、19歳でニューヨークに行くチャンスがあり、そこでジャズダンスに出会い、バレエを辞め、ジャズに転向し、今日に至ります。

TDM ニューヨークに行くきっかけは何だったんですか?

 

黒木
バレエ団の時の友達でニューヨークに引っ越して、一生日本に帰ってこないかもしれない子がいました。大好きなお友達だったので会いたいと思っていた時に、スタジオの壁をふと見たら「ジャズダンスコンテスト。優勝ニューヨーク!」って書いてありました。それで優勝して彼女に会いに行こうと思ったんです。でも、それまでバレエしかやったことがなかったので、ジャズを始めて、出場したら優勝できたので、ニューヨークに行けました。

 

TDM えー!!すごいですね。

 

黒木 本当はジャズが好きじゃなかったのでバレエに戻ろうと思っていました(笑)。でも、彼女に「せっかくニューヨークに来たんだから本場で一回ジャズクラスを受けてみなよ」と言われて、一回受けたら日本のジャズと全然違ったんです。そこでのジャズダンスは凄かった。

 

TDM 何が一番印象的でしたか?

 

黒木 とにかく“かっこよさ”。こんなにかっこいいダンスだったのかと、私のそれまで思っていたジャズとは全然違うかっこよさでした。その後、ジャズに転身してから、アメリカで賞金のために1年かけて行う勝ち抜き戦のコンテストに1年間参加したら、すごくダンスに疲れちゃったんです。このままジャズを続けていたらジャズが嫌いになりそうになりました。「1年間はジャズをお休みしよう!」と思い、でも、身体が鈍らないためにバレエだけ受けて、そこにまた何か新しいことを加えようと思って、タップをはじめました。それが22歳の時。それでタップを1年間365日ほぼ休まずに、1日10時間、毎日やって。それで1年経って「よし、これで私はタップダンサーだ」って言えると思いました。

 

TDM すごい努力ですね。その時はもうBDCはあったんですか?

 

黒木 はい、行ったり来たりでしたけど、まだニューヨークに住んでいた時ですね。タップを1年やった頃に、第一回目のBDCの公演もあったので、リハーサルのために日本に帰ってきたら、運の良いことにHIDEBOHに会ったんですよ。そこからHIDEBOHと一緒に仕事ができるようになりました最初のショーケースは、代々木のスタジオでやりました。ニューヨークに今でもブロードウェイ・ダンス・センターがありますが、そこのショーケースに出たことがあったんです。向こうのショーケースって、本当にダンサーをショーケースの中に並べて、いろんなプロデューサーやディレクターを呼んで「あの子いいね」「この子いいね」って選ぶ場だから、「ショーケース」という名前なんだというのを聞いてすごく面白いと思いました、BDCの社長に、「日本でもショーケースをやらせてほしい」とお願いをして、代々木のスタジオで やったのが始まりでした。場所はどこでもいいと言いましたが、まだ当時19歳とかだったから、ちょっと大きな舞台は危険だなと思ってスタジオでやらせてもらいました。

 

TDM 早い。すべてが早いですね! BDCの30年をほぼ知っていらっしゃるということですよね。

 

黒木
はい!目の前をいろんな人が通りすぎていくわけですよ(笑)トバリスも20年選手です。最初は10周年の公演で来てくれたんですよ。当時、彼も19歳でしたね。当時のトバリスは、今の独特のスタイルと違って、割と正当派で、回ったり飛んだりしていました。

 

寄せ集めで集まったとは思えないような、密な関係が持てるスタジオ。

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TDM お2人にとって、この30年はどう映っていますか?

 

黒木 あまりに長くて、一言では難しいですけど、日本ではここしか関わってないので他との比較もできないんですが、とにかくすごく愛のあるスタジオだと思っています。もちろんスタジオとして、いろんな時があるけど、ベースには、みんなの気持ちがあると思います。寄せ集めで集まったとは思えないような、密な関係が持てるスタジオだと思うの、楽しい30年でしたね。

 

Tovaris BDCは第2の家だと思っています。ここに来れば知っている顔がいるし、生徒さんがいるし、増えていくし、みんな家族のような存在です。それをいつも楽しみにしているから20年間通い続けているし、ここに来るのがすごく楽しみなんです。スタジオも20年かけて、これだけ大きくなり続けられるということはすごいことだし、それで将来に向けて何かをやっていこう!という気力が生まれるから、やっぱり自分にとってもすごく勉強になります。もうひとつはBDCが日本にアメリカからダンス講師を招きはじめた先駆者的な存在であるから、アメリカ人やその他の日本以外にいるダンサーにとっては「日本」というものを経験できる場でした。生徒たちにとってはアメリカのダンスのスタイルというものに触れられる、すごく新鮮な場だった。

 

TDM
20~30年の間で、壁にぶつかって乗り越えてきた等のエピソードはありますか?例えば怪我などもそうですが。

 

黒木
痛いのはしょっちゅうだけど、大きな怪我とか病気はなったことがないんです。若い時は思わなかったけど、歳を重ねるにつれて苦痛とか苦労とか苦悩とか、無理しなきゃ欲しいものは手に入らないし、楽をして良いことは何もないので、何かにぶつかったとしても、それは必ず自分の求めるものの代償だと思えるようになっています。それが特に大きなつまずきとかには繋がりませんでしたね。そういう道を通って初めてその先に行けるし、通らなきゃ長くは続けられないというのも、やっぱり30年。自分は3歳から踊っていて、47年間踊っているので、そう考えればもう、そういう感じですね。

 

 

Tovaris
例えば、ツアーなどの商業的なことをしていない時期でも、教えというものに忠実に向き合ってきました。教えるクラスがあるからこそ、振付を創らないといけないし、それが自分が何かを創り続けなくてはいけないというモチベーションになります。それが僕にとっては自分を持ち上げるために必要なことでした。クラスに行けば生徒さんもいるし、生徒さんがハングリーで何かを求めて来ていると思うと、それに応えなきゃいけないという自分に対するモチベーションに繋がりますよね。こうやって考えてみると、教えというものが僕にとって芸の肥やしになってきました。

 

■テクニックのトレーニングも忘れないで。

 

TDM
長い間やってきた中でダンスの捉え方や見方というのはどんな変化がありましたか?

 

黒木 最初の頃は、ある程度の形が決まっているものがかっこいいと思っていたんですよね。でも、だんだんやってる内に、形のないものがかっこよく見えてきました。簡単に言えば、ジャズダンスがすごくかっこいい形、全部決まった形でかっこよく見せるのに対して、今は形のないものがすごい好きで、ヒップホップが大好きなんです。止まりとかポーズで見せるんではなくて、流れとかハズし方とかが好きになったので、その点はすごく変わってきましたね。

 

 

TDM 形のあるものとないもので、どんな楽しみが違ったんですか?

 

 

黒木
なんだろう・・・楽しくてしょうがないですね。ヒップホップのレッスン受けていて楽しくて涙出そうになる時があって。よくわからないんですけど、すっごく楽しいんです!

 

 

Tovaris 僕は子供の頃、放課後のレクリエーションとしてダンスをはじめました。だんだん大人になるにつれて、ダンスを踊っていればエクササイズとしてもいいしぐらいに思っていましたが、踊っていく内に、今は感情をすべてリリースできる時間となっているし、感情のレベルでの生徒や音楽とコネクションすることができるようになって、そこに感動を覚えています。

 

 

TDM 日本のダンスシーン自体も進化している訳ですが、なにか可能性を感じることはありますか?

 

 

黒木
私個人的には、あんまり「ダンスで何かしよう!」とか「ダンスを何かのために活かそう!」と考えないようにしています。基本的には、個人の楽しむもの、それが、あわよくば何かに繋げればそれほど良いことはないと思っているので、そういったことはあまり感じてないですね。

 

Tovaris
p02まずひとつは文化的、伝統的なダンスというものを取り入れている人たちも結構いて、それは日本のとてもユニークなものとしてあり続けて欲しい。あとは、今ヒップホップがすごくメジャーでロッキングやポッピングもすごく増えているというのは感じています。これは個人的な想いだけれども、ヒップホップとかが盛り上がっていることがすごくいいことだし、嬉しいけれども、一方でジャズとか昔からあるスタイルが持っているテクニックのトレーニングも決して忘れないで欲しい。特に若いダンサーたち。それはすべてのダンスのベースになるものだからそこのトレーニングは絶対に忘れてはならないと個人的には思います。バレエからすべては始まる。バレエのクラスと、ジャズでいうとベースメント、アライメントがキレイになるのもそうだし、それがテクニックという意味では一番基礎の基礎にある。僕もレッスンを受け続けているし、もちろんいろんなスタイルを学び続けています。

 

TDM
常にクリエイトしていく時代という中で、自分の中のチャレンジみたいなものはありますか?

 

黒木 とにかくいつの日かヒップホップダンサーになろうと思っています(笑)とりあえずコレですね。50歳を目指したんですが間に合わなかったので、次は60歳を目指して。今10年もやってるんですけど、本当にハードルが高い(笑)。でも、これは夢じゃなく、現実にしようと思っています。自分がそうやって思えるまで練習しようと。まだ一つも納得できないです、恥ずかしいくらい。いつかそこまで、頑張ります(笑)

 

Tovaris
僕はもちろん教え続けるけれども、もう一つはカメラの反対側に立って演出をやりたいですね。

 

 

■考えすぎず、自分をリリースして、自分の感情表現をして。

 

 

TDM
トバリスは今LAに住んでいますよね?20年の中でLAの変化というのは感じますか?

 

Tovaris LAもこの10~20年ですごく変わって、良いものもあるし、悪い面もやっぱりあります。 ひとつはやっぱり今はネット動画の時代だから、見てそれがすぐに手に入るという時代になってしまっている。LAにダンスを学びにくる若い子たちが、努力をするとか何かを得るために時間を費やしたり、知識を身につけるという努力をせずに、結果だけを求めているという傾向がすごく強いんです。例えば新しい革新的な動きとか、新しい世代が作り出すものはすごく良いしそれも必要なんだけれど、やっぱり今ダンサーがアルビン・エイリーって言っても「誰それ?」となる。ダンスの歴史を勉強していないんですよね。歴史を知らないでとりあえず動きたい、踊りたいと踊ってしまっている子たちが多い。イノベーションと、何かを得るために自分の時間とエネルギーを注ぐこと、そのバランスを上手く取りながらやっていかないといけないと思います。

 

TDM
たしかに、日本も同じですね。活動の拠点はLAですか?

 

Tovaris
はい、自宅はロサンゼルスにありますが、先週はドイツにいました。メキシコ、ブラジル、フランス…全部教えで行っています。今度台湾と韓国に行きます。

 

TDM
世界のいろいろなダンスシーンを見ているんですね。

 

Tovaris
言葉は違うけど、やっぱりこのコミュニティが何か同じ共通のものを持っていて、ダンスや芸術に対する想いみたいなものは、言葉や国境を超えて共有できるものだとすごく感じます。

 

TDM 日本のダンスシーンはどう映りますか?

 

Tovaris それぞれの国の文化が、知らぬ内にダンスにも溶け込んでいます。日本でいうと、人に対する敬意の念というのがダンスにも表現されている。例えばクラスでのエチケットであるとか、先生に対する敬意の念みたいなものがすごく特徴だと感じます。あとは、日本のダンサーは振付を覚えるのがものすごく早いですね。スタイルを身につけるのは少し時間がかかるけれども、振付を渡した時に自分の中でクリックするのがすごく早い。もちろんその後にスタイルを表現していくのは時間をかけてやらないといけない。あまり考えすぎないで、自分をリリースしていいわけだし、自分の感情表現をしていいんです。形だけを覚える、頭で考えるということではなくて、自由にそれを表現するということを日本人のダンサーにはもっと身につけて欲しいですね。

 

TDM 他の違う国で何か印象に残ったことはありますか?

 

Tovaris 今までパートナリングダンスってあまりやったことがなかったんですが、スペインで最初にタンゴを教えはじめた人の孫にあたる人のクラスを受けました。僕にとって誰かと一緒に踊る繊細さがすごく斬新でした。

 

■メンバーに押し付けるのではなくて、そのメンバーの持った色を活かして創りたい。

 

TDM 先ほどトバリスは「カメラの反対側で演出したい」とおっしゃっていましたが、踊り手としてではなく、演出側になった時に一番やりたいことはなんですか?

 

黒木 p05私はよくショーケースの演出をするんですが、特別に「何を創りたい」「何を見てもらいたい」という我を押し付ける気はまったくないです。例えば、今回のショーケースだったら、集まったメンバーを最初に見て、「何ができるのかな?」「この人たちだったら何が一番楽しいことができるのかな?」とそっちを先に考えます。自分のイメージが先行してメンバーに押しつけるのではなくて、そのメンバーの持った色で、何か創れたらいいなといつも思っています。これからも多分そうだと思います。もちろん、お客さんに見てもらうものを創るわけだから、楽しいものを創るのは当たり前なんだけれども。でも、やっぱり参加する人が楽しまなきゃ、その人たちの顔を見てどうやったら活かせるんだろうって、一番考えますね。個人的には今すごくヒップホップに凝っているけど、それを出演者には押し付けられないじゃないですか。自分の拘りってどうしても押しつけに繋がる所があると思うので、なければ困るんだけど。それありきという創り方をしちゃうと、本当に自分のイメージにはめ込むようなことになるし、それだと詰まらないと思うんです。

 

 

TDM トバリスの今後、演出家として作りたい作品はどんな感じのものですか?

 

Tovaris 僕は常に新しいムーブメント、動きを追求したいと思っています。例えば、新しい動きを創り出すのは難しいんだけれども、その中で新しいスタイルを見いだしていくにはその間の動きを追求して探していかなくてはいけない。それを探すことによって自分のスタイルというものが今まで創られてきているし、創り続けられるんだと思います。今LAでは、ステージだけじゃなく自分で映像を取って編集をしてというのはできるダンサーが増えているから、自分もそれはやっていかなくてはいけないと思っているし、これからダンサーたちが、ある意味スキルとしてそれを身につけていくべきなんじゃないかと思います。それは発信の強みでもありますからね。

 

■ダイバーシティを許容する、受け入れるべき時代。

 

TDM 今回のショーケースでどういったものを伝えたいですか?

 

黒木 私は最初に社長とミーティングをした時に、「“お疲れさま!”の30年は必要ない、これからまた先に進むためのひとつの区切り」ということを聞きました。今までのショーケースは大体1~2部構成だったんですが、今回はACT1~4までに分けています。その中の一つの演出がトバリスです。いつものBDCの良さは取っておきながら、新しいBDCの一面も魅せれたらいいなと思っています。あとは根本的に楽しければいいと思っています(笑)。

TDM
今回の30周年ショーケースの見所はどこですか?

 

黒木
ACT1はやまだしげきさんが演出です。BDCとしては、ある意味、新しい取り組みとしてコンテンポラリー寄りのものです。その中でヒップホップ、ジャズ、コンテという振付師の先生が入ってきます。テーマは「地球で遊ぶ子供たち」。ACT2「Compass」の演出は板橋由起さんです。そこにKAZUMI- BOYなど4名の振付師が入ります。情景を表現するために映像を取り入れて、ダンスと映像とミックスしたものになっています。

 

Tovaris
p04ACT3は僕が演出します。 “人生の旅”というのをテーマにしています。そこには喜びや辛いという感情がある。ダンスは言語だと思っているのだけど、その言語を使って様々な人間の人生における感情というものを表現したいし、それをみんなに感じてもらいたいですね。それは常に楽しいだけではないし、別れや悲しみがあるかもしれない。そういったすべての感情をダンスという表現、ツールを使ってお届けしたいと思っています。

 

黒木 私が担当するACT4に関しては、「おせち箱」です。アレが入ってコレが入って、いろんなものがグシャグシャに入ってて、見た目も派手でワクワクするような感じ。タイトルは「Power of Dance」で彩りのあるダンス、ダンサー一人一人のエネルギーをお届けしたいと思っています。ACT1~3はそれぞれ15分ずつの作品で演出の先生もそれぞれいて、それはBDCにとっては初めてのスタイルです。そういう意味で、今回のタイトル「多様化せよ」というのは、自分たちに対してのメッセージでもあり、時代としてもいろんな意味でのダイバーシティというのを許容する、受け入れるべき時代だと思っているので、今の時代に対してのメッセージでもあります。それが年齢や国籍、人種でもあるかもしれないし、ダンスのジャンルという意味かもしれないし、いろんな意味での多様化、多様性について考えてみようと、このタイトルになりました。

 

TDM 今回の公演で、現段階での手応えや見どころはありますか?

 

黒木 どれもこれもおもしろいですよ! 5月末の公演に向けてリハーサルは1月から始まっていて、じっくり時間をかけて創っています。BDCのショーケースの特徴でもありますが、ひとつの舞台として捉えているので、自分のナンバーに出ればいいという感覚ではないですし、BDCのショーケースに出る人たちの中にはそういう感覚の人はいないと思います。あくまでも皆さんは出演者だから観客の皆さんが楽しいとか、何かを感じたとか、感動したとかって思って頂いて、はじめてこの舞台というものが成功できます。なので、出演者の皆さんはいち生徒としてここに立つのではなく、公演の出演者なんですよというのは最初に伝えるようにしています。もちろん、発表会だから自分だけのためのものでもあるんだけれども、その先をもっと追求してもらえる舞台として、BDCはショーケースを銘打ってやっているし、今後もやっていきたいと考えています。約2時間という時間とこれだけの金額というものに対しての責任というのは、一度舞台に立ったら必ずあるので、その責任というのは感じて欲しいというのは常に伝えていますね。

 

 

■継続は力なり。ヒストリーも学んでほしい。

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TDM
今後ダンスシーンを担う若い世代へメッセージをお願いします。

 

黒木 辛いことを越えてから見える景色というのは必ず変わるので、越える前に諦めちゃう人はもったいないなと思います。その先におもしろいことが待っているし、良いもの、良い景色が見えるはずなので、継続は力なりだと思います。そこまで頑張ってほしいなと思います。

 

Tovaris
トレーニングを続けることと、自分の存在する前に起きた事実は、ものすごくたくさんあるからそれを学ぶこと。それを学ぶことで、自分も前に進むことができるようになる。ヒストリーを勉強してほしいです。

 

TDM 最後にお客様にメッセージをお願いします。

 

Tovaris
ぜひ楽しみにしていてください。そして、オープンマインドで、何かを受け取る気持ちで来て欲しいし、気に入ったらいっぱい拍手して下さい!

 

黒木 ぜひ来て下さい!楽しんでいただける自信があります!

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interview by Akiko and imu

’15/05/22 UPDATE

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tokyodancemagazine

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