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舞台「ASTERISK~女神の光~」特集 牧 宗孝×YOSHIE

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■YOSHIEさんに感じるシンパシー。

 

TDM 日頃、踊る為に何か心がけていることはありますか?

 

YOSHIE 舞台はいろいろ足を運んで観に行く様にしています。逆に、ダンスの動画とかは見ないです。たまに検索するとしても、民族的なトラディショナルなものとか、ミュージシャンのライブ映像とかですね。お芝居とかも観に行く機会が多くて、それはすごく刺激になるなと。あと、本を読むのが好きです。私がとにかく大事にしてるのは、生活とかダンス以外のプライベートが楽しいことですね。
ダンス漬けじゃなくて、日常が楽しいこと。基本、私は仕事人間じゃないので。

 

TDM 身体作りはレッスンの中でやってるんですか?

 

YOSHIE そうですね。筋トレをハードにひたすらやってたんだけど、ヘルニアになってからはトレーニングを変えて、体幹トレーニング中心になって、自然治癒みたいになってきました。自分の身体と会話して、自分のメンタルと話せる様になってきましたね。MIKEYは?

 

 

6年くらい前の東京☆キッズの映像を見ると、明日のことを考えずに踊ってたなと(笑)。自分の身体のことなんて何も気にせずに踊ってた時期がありました。メンバーは私の振りでどんどん身体を痛めていくんだけども、私は壊れなかった。たぶん、小さい頃にやっていた日本舞踊で首とかすごく強くなったと思うんですけど。

 

 

TDM 直感なんですが、これから、お2人は相乗していく機会があるのかなと思います。すごくYOSHIEさんのスタンスがMIKEYを助けくれているというか。。。

 

本当に。それはすごく感じます。

 

YOSHIE いやいやいや。でも、私はMIKEYにシンパシー感じていますから。

 

私もです!私がシンパシー感じることをお伝えしてみていいですか?YOSHIEさんには白と黒が引っ張り合ってる感じがします。“否定”も“肯定”も答えが出せずに、ジレンマというか、引っ張り合っている感じをそのままダンスにバンッ!みたいな。そこにシンパシーを感じるんです。 

笑顔で踊るダンサーを見て、すごい善意を感じて、逆に苦しくなったりすることもあるし、「これが正しい!」「ハッピー!」って突きつけられて、「いや、それだけがハッピーじゃないし」ってその両方を持っている感覚というか。

 

YOSHIE
あ、ちょっと分かるかも。自信がある自分と、自信がない自分とがいて、いつもそれが引っ張り合って、それが踊りに出る!みたいな(笑)。ただの自信満々で出ているわけじゃないみたいな感じ。

 

そうです!そうです!そういう感じ。

YOSHIE
そこにシンパシー感じてもらえてるんだね~。

 

■ダンスはダンスです。 

 

TDM
あまりTDMでは聞かない質問ですが、YOSHIEさんとMIKEYにとってダンスとは?

 

YOSHIE 何度も聞かれて答えてきてるし、絶対言わないけど、頭の中で「ダンスとは、ダンスです。」って思ってます(笑)。

 

全員 (笑)。

 

YOSHIE 毎回「私の宿命です」とか「自分を表現できるものです」とかいっぱい言葉はあるし言えるけど、でも、いつも心の中では「ダンスはダンスです」って(笑)。ふざけてるみたいなんだけど、それぐらい何も言えないというか。


私は、その答えを読んで誰がどう感じるんだろうって思っちゃいます。正に「ダンスはダンス」だから、その言葉を知った人たちがどういう回答を求めてるのかなと。そもそも私にとってのダンスって、どういう人たちが知りたがってて、何の為に必要かなとか考えちゃうけど、私もその都度「生き様です」とか言ってますけど。でも、心の中では「これ誰が知りたいのかな」って思ってます(笑)。

 

■ASTERISKで伝えたいこと。

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TDM
今回のアスタリスクに懸ける想いをお聞かせください。

 

今、創ってて、「こういうことが伝えたかったんだな」と最近知りはじめたんですけど、今回キッズダンサーとステージママ、主人公は抑圧的な教育の中にいる子供。子供は親を選べないじゃないですか。そういう運命みたいなものはステージママに限らず、性別、国籍、身なりだったりとか、「なぜ自分として生まれてしまったんだ」という、その運命を恨んでしまったり、受け入れられない人っていっぱいいると思うんです。自分の選択を超えた、運命みたいなものとどう向き合って成長していくのか、それが人生なんじゃないか、そういったことを「女神の光」では伝えたかったんだと思います。 

今回はそれをわかりやすくダンスシーンというものにスポットを当てたけれども、伝えたいことは、割と普遍的で、答えがある訳じゃないけど、授かった自分の運命、人生を我々はどう受け入れていこうか、という問題提示なんだなと、それが伝わったらいいなと思います。

 

YOSHIE うん、それがたまたまダンスだけど、誰にでもあることだもんね。

 

そう、学歴だったり将来のことだったり、運命ってあると思います。

 

YOSHIE
うん、それが伝わる様に頑張ろうと思う。MIKEYの創る世界観に興味があるし、気になるし、とても刺激になってます。だから、やっていて有意義で、自分の与えられた役割みたいなものをMIKEYの期待以上になればいいと思っています。
だけど、自分の暴走とか、分からない部分はしっかり止めてもらって(笑)、マイキーが求めてるものをやりたいし、それ以上のものも提示したいし、いい部下でありたいです!

 

いやいやいや!!(笑)

 

YOSHIE
でも、本当にそんな感じだよ。今回の舞台に関して、いい部下でありたいと思う。

 

私は今回YOSHIEさんとの出会いがあっただけで、やってよかったなって思うくらいです(笑)。

 

YOSHIE
私もですよ。

 

TDM 本当に見たいと思う才能の掛け合わせだと思います。本番を楽しみにしています!ありがとうございました。

 



interview by Akiko and imu

’15/05/04 UPDATE

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tokyodancemagazine

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