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舞台「DOOODLIN’」特集 WRECKING CREW ORCHESTRA

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ストリートダンサーが舞台を作る。万人に向けて発信する。海外公演をする。海外に招かれる・・・シーンにおいてその先駆けを担ってきたのは彼らだろう。4月3日から12日まで六本木にて関西を拠点に世界で活躍するエキスパート集団WRECKING CREW ORCHESTRA(以下WCO)が「DOOODLIN’/ドゥードゥリン」を上演する。12年の活動を経て、今放たれる本作にはいったいどんなメッセージが込められているのか注目だ。ダンサーのYOKOI、DOMINIQUE、TAKE、クリエイティブディレクターのコトバタクミ氏の4者に行ったクロスインタビューから、互いをリスペクトし、ダンスを愛してやまない彼らだからこそ語られる芯のある言葉たちをお届けしよう。

 

  • WRECKING CREW ORCHESTRA

profile

(L→R)HANAI / TAKE / U.U / DOMINIQUE / YOKOI / SHOHEI / BON / SAWADA

2003年結成。大阪に拠点を置き日本のみならず世界を舞台に活躍している。その活動は幅広く国内・外の音楽フェスへの出演、米国、ヨーロッパでのショーケース、シンガポール政府から6年連続の招致、香港ワールドトレードセンターでのカウントダウンイベントゲスト出演他、スポーツブランドとのイメージキャラクター契約など、常にストリートダンスシーンのパイオニアとしてトップを走り続ける。舞台を中心に活動する彼等は毎年、舞台公演を行っており2013-2014年の結成10周年イヤーは東京・大阪で計8000人以上を動員。また2014年春にはミャンマーの首都ヤンゴンで行われた日本とミャンマーの国交樹立60周年を記念するイベントに日本代表として参加。2000人を超える観客を熱狂させた。イベント後には大使館でスピーチを行うなど、まさに日の丸を背負う日本を代表するダンスチームである。また彼等の生み出した”光のダンス”EL SQUADはYouTube再生回数2500万回を越えるヒットを記録、世界15カ国で上演され日本発のダンスエンターテイメントとして注目を集めている。

 

■「自分たちの踊りだけを、見たい人にだけ見てもらおう」ではないスタンス。

 

TDM
今回のDOOODLIN’はどんなチャレンジがありますか?

 

コトバ いろいろ今までにないことがあるんですが、まず、ロングラン公演であること。ダンサーはそれだけ長期で踊らないといいけないので、去年の春前くらいからトレーニングも始めてます。僕の立場からすると、一般のお客さんとダンサーのお客さんが、いかにフラットに見れる作品になるかという所が、今回のチャレンジなんですよ。例えば、僕たちはEL SQUADというテクノロジーを使ったショーも売りになっているので、そこに期待されるお客さんも楽しめるように、ダンス表現という舞台は観に行かないけど、テクノロジー系の舞台を見たいというお客さんが来ても、ダンスで満足できるようにしようという意識があります。これって、今の日本のエンターテイメントの中では、わざわざしんどい所にいっていることのような気もするんですよ。例えば、アイドルでも歌が上手いほうがいいという部分も昔は目指していた頃があったと思うけど、今は、アイドルは別に歌が上手くなくても可愛かったら成立する。そういう風潮が日本はすごく大きくて、これは海外とすごく違う点だと思っています。今のところ、需要のあるお客さんにだけ特化したものをやるのが、日本のエンターテイメントの印象です。サブカルチャーであったり、ドメスティックな物を次のハードルにあげていくということに、今回の舞台はチャレンジしているんだと思うんです。

 

自分たちの踊りだけを、見たい人にだけ見てもらおうとか、やりたいことだけやろうっていうのではないスタンス。もちろん、元からやってたつもりなんですけど、今回に至っては席数も規模感も全然違いますし、本当に今回はすごい規模で今、いろんな方が動いてくれて、越えなきゃいけないハードルというのは、今まで培われている日本のエンターテイメント界の一歩、変革になるかもしれないなと感じています。

TDM
今回「DOOODLIN’」というタイトルにしたわけは?

 

コトバ
作ってる段階で、やること自体はニュアンス的なものが大きかったんです。それをまとめる言葉として、自由な感じを出したかったんです。その時に、落書きを意味する言葉をもじって「DOOODLIN’」にしました。検索サイトのグーグルも、このドゥードルからきてるらしいですよ。

 

TDM
今回いろいろテクノロジーを駆使するステージと言うことで、純粋にダンス以外のいろいろな懸念とか大きいと思うんだけども、セット含めてダンスを見せることと、そのテクノロジーの素晴らしさを融合させていく作業によって生まれたことなどありますか。

 

コトバ
僕たちは、「ここは映像で見せましょう」「ここはダンスで見せましょう」というのは分けてないんですよ。単純に「ダンスや映像という要素を入れました」じゃなくて、「ダンサーの表現を拡張する」という意味合いで使っていると言うのがわかりやすいかも。例えば、手を広げる範囲でグーって広げても2mは行かない。普段は、もっと表現したいという時には、無理矢理走って移動したり、人数を増やしたりしますよね。そこを真っ暗の所で光るという違うフォルムでの見せ方や、映像とコロボレーションするといった「今までのダンス」+「人間にはできない部分を捕捉する」といった意味合いで表現を拡張する。今回使ってる特殊技術は、すべて自分たちの拡張であるという認識の元、皆作っております。

 

DOMINIQUE ダンサーにとっての挑戦は、実際、今まではダンスを作れば成立していたんですが、映像とか、音楽を自分らで編集するのではなくて、オリジナル楽曲を作るということが、この12年間とまったく違いますね。

TDM
それも挑戦ですね。

DOMINIQUE
そうですね。初めてWCOで舞台をやった時の感じに似ています。すごくめんどくさい作業が山ほどありますね(笑)。

 

コトバ ただ踊るだけだったら、もうできてますね。

 

DOMINIQUE
初めて舞台やった時も、「ストリートダンスで舞台なんて無理でしょ」っていろんな所でディスられてきました。けど、それが今は当たり前になった時に、こういうテクノロジーと融合してっていうのをやろうとした時に、また「それはストリートダンスじゃない」と言う人も出てくると思います。でも、それはさっきコトバも言った様に、バランスとか表現の拡張っていうもののためにやっていること。自分たちの表現できる、表現者としての能力を最大限に上げるためにトレーニングをやり続けてるんですけど、テクノロジーというものを使ってダンスの良さというものを、万人に広げていって、感動してもらいたいというのが根っこにすごくある。それのためにいろんなことをやって、いろんな批判的な意見もあるでしょうが、とりあえずビックリする物を作って、「本当に自分たちのしたいことをすべてをやりきるんだ!」という気合いのみでやってますね。

 

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