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Blue PrintVol.8「BASHAAAAAAAN!!」特集 おおたけこういち×ATSUSHI×KATSUYA

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Blue Print、通称ブルプリの新作公演「BASHAAAAAAAN!!」が間もなく幕を開ける。水中に顔が並ぶチラシを見てゲスト6名の参加と、全員“魚”というキャラ設定に期待値が上がる。立ち稽古初日に行われた今回のインタビューでは、ブルプリメンバーであり演出を手掛けるおおたけこういち、ブルプリメンバーASTUSHI、そしてゲストメンバーからKATSUYAの3名に話を聞いた。ゲストメンバーの参加と原点回帰を狙った今作によって、彼らの魅力がますます増していくような予感アリ。それが当たるかどうか、いざ、確かめにいかなくては。

 


 

 

  • おおたけこういち
    おおたけこういち2000年、劇団SET全国7大都市オーディション準グランプリ受賞後、劇団SET入団。
    波岡一喜、福士誠治、斎藤工と結成した演劇ユニット「乱~Run~」にも所属し、SET以外での活動も積極的に行っている。2010年には振付ユニット「大小」を結成し、NHK歌謡コンサートなどメディア、舞台の振付師としても活動中。

 

  • ATSUSHI
    atsushi沖縄県出身。ダンス歴 20年。
    16歳の時、沖縄アクターズスクール入学をキッカケにダンスと歌を始める。
    18歳で上京し、2003年AFROISMを結成。
    数々のダンスコンテストやバトルを制し、TV番組やアーティストのバックダンサーを務め、一般層からの人気も獲得。
    2012年、劇団Blue Printを旗揚げし、役者としても活動している。

 

  • KATSUYA
    katsuya世界最大級のBREAKIN’コンテスト”BATTLE OF THE YEAR”、”FREESTYLE SESSION”、”IBE”、”OLD SCHOOL NIGHT”、 “DANCE@LIVE”など数々の世界中のビッグコンテストで上位入賞を果たし、日本トップレベルのB-BOY CREW”THE FLOORRIORZ”の メンバーとしてWORD WIDEに活躍中。


 

 

 

■ゲストメンバーによって高めあうBlue Print!

 

TDM:

今回は、Blue Printではおおたけさんが久しぶりの演出ですね。

 

おおたけ:

P1090146昨年2017年は、ブルプリにとって新しいことへの挑戦の年でした。福島カツシゲさんに初めて脚本と演出をお願いしまして、“父親”という、今までのブルプリにはない真面目なテーマと、芝居とダンスと笑いを融合させる試みをしました。結果、自分たちにとって、すごく収穫のある作品になりました。

 

そして、今回は僕が脚本・演出に決まり、新しいメンバーも多くいるので、だからこそ原点回帰として、「これぞブルプリ!」というドタバタコメディをお届けしたいと思っています。

 

TDM:

本日から立ち稽古スタートだったということですが、印象はいかがですか?

 

おおたけ:

ダンサーさんはやはり普段から体を動かして表現しているので、早い段階で立ち稽古に入りたいと思っていました。特に今回、ゲストメンバーもメンバーもセリフにまだまだ慣れていない人も多いので、動きながら覚える方が覚えやすいと思っています。これからどんどん作品ができていくと、芝居やダンスだけでなく、小道具作りまですべて同時進行でやっていくので、時間はいくらあっても足らないですね。

 

演出という土台作りは僕がやりますが、場面ごとの音選びや振付などはメンバーが分担してやってくれるので、みんなで作っていくという感覚が大きいです。

 

ATSUSHI:

特に今回は、いろんな分野のダンサーがいるので、ダンスの部分でパワーアップできればと思っています。「あの人も舞台でしゃべるんだ!」と思われるようなメンツですが、すでに本読みの時点から面白いので、絶対に面白くなるはずです!

 

それに、ゲストメンバーとやれることは単純に嬉しいですね。ゲストメンバーの選曲や振付が、今までのブルプリにはない傾向があって、新しい風が吹いているなと感じます。

 

KATSUYA:

オープニングナンバーの振付をしたときに、各ジャンル分けをして振りをもらったんですけど、皆さん、なかなか高いレベルのものを作っていて「あ、手加減しないんだな…」と (笑)。いい意味で、互いに高め合っていくんだなと感じました。

 

ATSUSHI:

P1090143

確かに。ここ数年ブルプリと言えば、「あの人はこういう振付かな。」という雰囲気があったと思うので、今回のメンバーが集まったことにより、パワーアップすると思います。その分、練習しないとまずいです!(笑)。

 

演技としては、僕らも5年ほどやってきていますが、5年間でも、芝居の技術が格段に上がるものではありません。おおたけくらい役者ベースでずっと芝居と向き合っている人とは差が出るのは当たり前ですが、今回は初演技なのに、めちゃくちゃ面白い人もいますし。細かい部分での経験の違いはあっても、大きく見れば、あまり気にならずに楽しんでもらえると思います。

 

■テーマは“魚”。泳ぐ=踊る。

 

TDM:

KATSUYAさんは初参加ということで、今、どんな印象ですか?

 

 

KATSUYA:

まず、今回初めてセリフのある舞台で、本読みの段階でダンサーの先輩方が、僕の想像よりもかなり高いレベルで、セリフをしゃべっていたのでとても驚きました。皆さんはダンスの表現もやられているのに、芝居のクオリティもここまで高いのかと。

 

そして、今日から実際に動いてみたんですが、今まで目で台本を追うだけだったときはなんとなく想像できていたんですが、いざ、しゃべりながら動いてみると、想像以上に難しいですね(苦笑)。まだキャラクターに合った動きができているのかわからなくて、心がフワフワしていますね。

 

 

おおたけ:

P1090115そうそう、誰しもがしゃべりながら動くことを日常でやっているのに、セリフやシーンのお膳立てをされた途端にできなくなるんだよね。

 

でも、そのフワフワ感はあって当然。そこから稽古の積み重ねで馴染んでいくから、逆に始めから違和感がない人は、伸びていないということ。違和感がなくなるまで役に近づくのか、役を自分に近づけるのか、そんなチャレンジしていくからこそ、稽古が終わるころには自分と違う誰かになれます。

 

 

TDM:

先ほど拝見した稽古では、おおたけさんが的確に体の向きや所作に指示を出されていましたが、そういった細かいところまでイメージがあって指示ができるというのは、ダンサーからしてみると、すごいセンスだと思います。

 

おおたけ:

はい、そうなんですよ~(照笑)。でも、みんながいざ動いてもらったときに思いつくことや見えるものもすごくあります。それは演出していても楽しいし、役者との相乗効果だと思います。

 

みんながその演技を信じれば信じるほど、面白がれば面白がるほど、嘘じゃなくなるんです。演じる人が心の底ではつまらないと思ってしまうと、それはお客さんにはすぐにばれちゃうので。あとはシンプルに、自分の脳内にあった作品が稽古場でどんどん形になっていく作業が楽しいし面白いんです。

 

 

TDM:

“魚”をテーマにしたきっかけは何かあったんですか?

 

 

おおたけ:
ずっと、芝居とダンスが違和感なく融合できる設定を探していたところ、いきついたのが「魚」でした。魚はずっと動いているので、「泳ぐ」と「踊る」を一緒にできるんじゃないかなと。泳げば泳ぐほど、踊れば踊るほどお客さんに伝わるようになったらいいなと思います。

 

現在公開中の「シェイプ・オブ・ウォーター」でも、「泳ぐ」と「踊る」がリンクするシーンがあったので、僕の発想は間違っていなかったなと思いましたね。アカデミー賞にも通ずるんだなと自信にもなりましたし、つまり、「BASHAAAAAAAN!!」で全米を震わせられるんじゃないかと!!

 

 

全員:

(笑)。

 

 

■ “猛魚”な彼らに乞うご期待!!

 

TDM:

今回は、原点回帰ということで、ブルプリの原点をどういう風に意識されていますか?

 

 

おおたけ:

やっぱり、老若男女問わずお客様に笑っていただいて、楽しんでいただくエンタテイメントだなと思います。ダンサーと役者の垣根なく、みんなでダンスも演技もやるし、大汗かきながら演じている一生懸命な姿がブルプリの原点だと思っています。

 

今回はブルプリにしかできない奇想天外な設定を考えた結果、今回の「BASHAAAAAAAN!!」になりました。すでに知っているメンバーは、そのキャラに合った人物を設定しましたし、ゲストメンバーに関しては、ダンスのジャンルに合ったキャラクターを考えてみました。

 

 

TDM:

ダンスパートがどこに入るかは台本の段階である程度決まっているんですか?

 

 

ATSUSHI:

はい、ダンスの部分に関しては、本読みの段階から同時進行で進めています。早めに始めないと、あとでいろんな作業で時間が取れなくなるので…。どんなに早く始めても、毎回「時間が足らない!」となるんですけどね(笑)。

 

 

おおたけ:

P1090134そうそう、だんだん毎日稽古場にいて追い込まれてくると、それが「やっぱこれがブルプリだぜ!」とある種のエクスタシーになる瞬間があるんです(笑)。

 

でも、それは、みんなのプロ意識があるから。「このままだとお客様の前に出せない!もっとできることがあるはず!」という気持ちがあるからこそ、追い込む気持ちになるんです。

 

 

ATSUSHI:

今回は魚ということで、なりきる時点でぶっ飛んだ設定だと思っています。お客さんには「あぁ、こういう人いるよね。」「こういう魚いる!」と魚に見えるんだけど、人間にも見えるような、不思議な感覚で楽しんでもらいたいです。

 

 

おおたけ:

魚たちに次から次へと悲劇が起こります。彼らにとったら苦しみや過酷な状況の連続なんですが、悲劇は観客にとって喜劇になることもあるので。

 

 

KATSUYA:

今、名言出ましたね。

 

 

おおたけ:

あ・・・今の俺の言葉じゃないから(笑)。

芝居の人たちみんな言っているし雑誌にも載っているやつ(笑)。

 

 

全員:

(笑)。

 

 

TDM:

おおたけさんにとって、ブルプリを演出するときに感じる特徴はありますか?

 

 

おおたけ:

P1090027自分が猛獣使いになったような気分になります(笑)。なんとか檻に入れようとするんだけど、すぐに出てきてしまう人たちばかり。

 

今回、猛獣ではなく猛魚にしましたが(笑)。

 

「新しいブルプリ」かつ「これぞブルプリ」という作品にしますのでぜひ見にいらしてください!

 

 

TDM:

楽しみにしています!ありがとうございました!

 

 

→[PICK UP]今度の舞台は水の中?!Eccentric Dancetainment Crew Blue Print Vol.8「BASHAAAAAAAN!!」

 

interview & photo by AKIKO & imu
’18/05/07 UPDATE

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tokyodancemagazine

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