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D.LEAGUE特集  ATO

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幼少期からバトルやコンテストでタイトルを獲得し、さまざまなジャンルを踊りこなす実力派ダンサーATO。彼は今、日本初のダンスのプロリーグD.LEAGUEのCyberAgent Legitのメンバーとして活躍している。有名アーティストや多数のメディアから引っ張りだこの実力派ダンサーでありながら、現在、立教大学に在籍中という文武両道の彼に、Dリーガーになった理由、作品作りや戦略、D.LEAGUEに求めることなどを聞いた。

 


 

・ATO

 

神奈川県(横浜市)出身。 7歳の頃、Jazzを踊る母親の影響でJazzを始める。8歳の頃からHIPHOPを始めると、”ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST”小学生部門で優勝、中学生部門で準優勝。HIPHOPを主流に、様々なダンススタイルを学び、様々なバトルやコンテストでタイトルを獲得する。 “DANCE ALIVE HERO’S FINAL”では2021, 2023と2度の優勝を飾った。 アーティストのバックダンサーや振付、MV出演など多数のメディア出演をして、活動の幅を広げる。 現在は日本国内にとどまらず、アジアやヨーロッパの世界各国へのワークショップやジャッジなどを中心に活動中。

 

 

■バトルシーンとコレオグラフシーン両方で頑張る姿を見せたい

 

TDM:ダンスを始めたきっかけを教えてください。

ATO:僕は姉が2人いるんですが、母親と下の姉が、地元の地区センターでジャズダンスを毎週習っていて、バックダンサーなどでも活躍している方が教えに来てくれていたんです。僕は小学校2年生ぐらいだったのですが、それを見て「やりたい」と言ったらしくて、そこからジャズダンスを始めました。小3ぐらいのときに、 もう少し大きいスクールに通いたくて、地元の友達と一緒に行ったのが、横浜のZEAL STUDIOだったんです。そこでMAKIさんのダンスをかっこいいなと思って、発表会でMAKIさんのナンバーに出たのがきっかけでHIP HOPダンスをやるようになりました。

TDM:お母さまやお姉さんの影響だったんですね。

ATO:はい。母はいまもいろいろなレッスンに通っていて、ダンスイベント「SOUL STREET」でソウルダンスのナンバーに出たり、YOSHIEさんのクラスを受けたりしていて、いろいろなダンサーの方が「ATO君のお母さんに会ったよ!踊りも上手いしすごいね」などと言ってくださるので、その度に「いつも母がお世話になってます(笑)」とご挨拶しています(笑)。僕はもう実家を出て一人暮らししていますが、母はD.LEAGUE(以下、Dリーグ)も毎回観に来てくれますね。

 

 

TDM:お母さま素敵ですね!ATOさんは立教大学に進学されるなど文武両道ですが、家庭環境もあったのでしょうか?

ATO: 親は塾に通わせてくれるなど、自然と勉強する環境に置いてくれました。昔から勉強が好きなわけではありませんでしたが、僕はダンスも勉強も、とにかく練習してできるようになるタイプなので、高校受験も大学受験もひたすら頑張って合格できました。英語もキッズの頃に海外のダンサーのワークショップを受けて「英語を話せたらかっこいいな」と思うようになりひたすら頑張って習得しました。

TDM:大学は経済学部だそうですが、経済学部を選んだ理由はなんでしょう?

ATO: Dリーグや海外の活動でどうしても大学に行く時間が確保できないので今は休学していますが、経済学部を選んだのは、ダンサーはほとんど個人事業主で、お金に関しては苦手な人が多くて、何か役に立つと思ったからです。現実的な話、例えば確定申告にしても、どうしていいか分からなくて困っている人も多いんです。学んでいるのは、経済の深い部分というよりは簿記などですが、授業では経営学的なこともやるので、人の巻き込み方など今後もダンスをやっていく上で必要なことを学べました。

TDM:いろいろ学んだ上で、どんなことをやっていきたいと思いましたか?

ATO:僕は、ただダンスが好きというだけで先のことを深く考えてはいませんでしたが、Dリーガーになり、CyberAgentさんと関わるようになって、いろいろな経営者の方ともお話しさせていただくうちに、ただダンスが好きという気持ちだけで続けていくのは難しいと感じてきました。ダンスシーンを広げたり、ビジネスにしていくには、「何を根拠に、何を売りにやっていくのか」という根拠的な部分をしっかり考えて、どういう人たちとどう関わっていくのかを考えていかないといけないと思うようになりました。

TDM:なるほど。具体的に何か変化はありましたか?

ATO:コレオグラフシーンにも目を向けてみようと思い始めました。僕がキッズの頃は、コンテストやバトルで結果を残してナンボの時代でしたが、今は、SNSで世界中の人たちに見てもらえる時代になって、コレオグラフというカテゴリーができて、バズるコレオグラフが出てきていて、コレオグラフシーンも盛り上がっている感覚があります。コンテストやバトルのシーンと、コレオグラフシーンの2つのシーンは、今までは全く別物で分離していましたが、繋げてもっと大きく広げていったら、また新しい中間層も出てきて、広がるのではないかと思ったんです。

TDM:そう思うようになったきっかけなどはあったのですか?

ATO:コレオグラフシーンで、世界で活躍されているMOMO KOYAMAというダンサーがいるのですが、僕が小4でZEALスタジオの育成クラスにいたときに、まだアメリカに行く前のMOMOちゃんが大学生ぐらいで、一緒にナンバーに出たことがあるんです。その育成クラスには、今活躍しているMacotoや、Akanecchiなどもいて、育成クラスを卒業して全く別の道を歩んでいた仲間たちと、久しぶりに関わるようになったことで、コレオグラフシーンに興味が出てきました。

僕は、バトルも好きだし、振付を踊るのも好きだし、全部同じダンスと思っているので、どっちのシーンも大事に活動してきましたが、いろいろな人と踊っているうちに、離れていた2つのシーンの人たちが繋がってきた感覚もあるんです。

TDM:繋がってきた感覚は、どんなところで感じますか?

ATO:それまでは、バトルシーンで活躍していてコレオグラフには興味がなかった人が、コレオグラフ主体のイベントに出たり、逆にコレオグラフだけやっていた子たちが「ちょっとバトル出てみたいな」とバトルに出たりするようになったんです。

僕が教えているEN  DANCE STUDIOでも、コレオグラフ主体の若い子たちでも出やすいバトルのイベントを開きたいという話が出ています。既存のバトルイベントでは、バトルでバリバリ活躍している人たちと大人部門で勝負しなきゃいけないので、経験としてはいいけど、すぐ負けてしまう。どういう感覚がいいのかなとかいろいろ試す場所としては向いていないし、すごく勇気も必要だけど、ENが開くバトルなら出やすいかもしれないと思って僕も協力しています。逆に、バトルシーンの子たちでコレオグラフにも興味がある子も増えているのを感じますね。

TDM:これからは融合されてくると思いますか?

ATO:正直、コレオグラフの子たちがバトルに出たり、バトルの子がコレオグラフを踊ったりすることは、ある意味今まであったものを崩すことになるので、それが全てプラスではないと考える人もいますが、僕が求めているものはそうではないんです。

ただ、ミックスされ過ぎてお互いのいいところが消えていくのはもったいないので、お互いの価値は下げないように意識しつつシーンを広げていきたいし、それが、僕がCyberAgent Legit(以下Legit)に入った意味でもあると思っています。

もちろん並大抵の努力では成し得ませんが、僕がLegitの活動で、両方とも頑張ればこれだけ結果を残せるということを見せれば、それを見て挑戦する子も増えてくるかもしれないし、バトルの子たちにもコレオグラフの子たちにも、また1つ交流が生まれると思っています。

 

■Dリーグでインプットを増やして成長したかった

 

TDM: Dリーガーになろうと思った理由は、そういった志があったのですね。

ATO:理由はいくつかあります。僕がすごく気合を入れてナンバーを出したコレオグラフのイベントに、Legitのenaが観に来ていて「Legitに絶対合うと思う!」と背中を押してくれたことも大きかったですね。ちょうど何か新しいチャレンジをしたいと思っていたタイミングだったんです。教えをしているとアウトプットが多いので、インプットして成長できる機会が少なくなってしまう。もちろん生徒たちからもインスピレーションを受けるんですけど、今やるべきだなとチャレンジしました。

TDM:チャレンジしてみてどうでしたか?

ATO:本当によかったです。規模も大きいので、自分だけでダンスをやっていたら絶対に経験できないことばかりだし、ダンサーではない社会人の方たちとお話させていただく機会も多いので、 気づいたことがたくさんあります。

 

 

TDM:気づいたことを1つ挙げるとしたらどんなことですか?

ATO:一番は、Legitのプラチナスポンサーで、世界的大ベストセラー「7つの習慣」という本を出版している株式会社FCEの役員の方のセミナーをメンバー全員で受けたときですね。「7つの習慣」の原則に基づいた物事の考え方についてのセミナーで、アスリートにとって最適な考え方などを学びました。

メンバーの中で、どのぐらいの比率でネガティブ思考、ポジティブ思考がいるかなども分析できて、僕はどちらかというとネガティブなことからやる気を起こすタイプだということも分かりました。例えば、優勝するためにどうやる気を得るかというところで、「最終的な映像を思い浮かべてください」と言われて、関わってくださる方々や、親や応援してくれているファンの皆が「優勝できてよかったね」と最高に喜んでくれる姿を想像して「今頑張ろう!」と思うか、最後に負けて、全てを持っていかれて全員が本当に悲しんでいる姿を想像して「そうなりたくないから絶対頑張る!」と思うか、どっちからの方がやる気を感じるか質問をされました。

僕は負けず嫌いということもあると思いますが、どちらかというと後者だったんです。そのネガティブな考え方からやる気を起こすタイプがメンバー9人のうち3人いたのですが、これがどちらかに偏るとチームとしてはよくないらしく、両方いるからバランスがいいということも学んで、「なるほど!」と思いました。

TDM:それは気づきですね!

ATO:それまでそういう視点でチームを見たことがなかったし、自分のタイプに基づいた対策や、この考え方の人に対してはどういう言葉をかけた方が効果的かなど、僕だけでは考えられなかったので、 チームで活動していく上ですごく大事な気づきになりました。今までは1つの目標に向けて、全員同じ考え方をしないといけないと思っていましたが、全部が全部そういうわけではないことを知りました。そういう意味で、Legitは自然にバランスのいいメンバーが集まっていることも知れて嬉しかったですね。

 

■全ての作品の価値が評価される環境を作っていきたい

 

TDM:昨シーズンはCyberAgent Legit的にはどのような戦略があったのでしょうか?

ATO:僕たちはスポンサーやいろいろな人に支援していただいているので、自分たちがやりたいことだけやるというのはプロとしては違うと思っています。詳しい戦略は企業秘密ですが(笑)相手チームによっても戦略が変わるので、その都度アイデアを出して、曲を作って、それに対して最適なメンバーを考えています。あとは、オーディエンス票は絶対に取れるように普段から活動を頑張って、しっかり勝ちを重ねていく意識でやっていました。

TDM:戦略的に作った作品を変えることもありますか?

ATO:あります。去年の実例でいうと、ROUND.3で、家でダラダラしている様子をPOPやブレイキンで表現して、ドアを出た瞬間にキチっとするような人を表現した「SURFACE MEN」という作品を作ったときに、元々は酔っ払いのネタを作る予定だったんです。でも、ROUND.1で、avex ROYALBRATSが、ちょっと似た感じで飲み会をテーマに作品を作っていて、「やられた!」となり、皆で話し合って、そのときは地獄君がテーマ案を出してくれて、どんどん皆で広げて作り直していきました。結果的にはとてもいい作品になって勝つことができましたが、急遽変更することはよくありますね。

TDM:今までで一番、戦略がはまったと思う作品はありますか?

ATO:akihic☆彡さんが演出してくださったときに、相手がど真ん中の本気作品できたところに、今までのDリーグにない新しいアイデアでかわす戦略で、片手だけで踊る「ONE HAND」という作品を作りました。ロックダンスもPOPも右手だけで踊って、すごく大変だったんですが、相手も本当によい作品だったにもかかわらず6-0で勝つことができました。

それまで、エンタメネタの白Legit、シリアスで緻密なネタの黒Legitと、フルパワーの王道ど真ん中Legitという3つの武器があって、今回はどれを出すか…というじゃんけんの状態だったタイミングで誰もやってないリスクがある作品をやろうというakihic☆彡さんのアイデアでした。

 

 

TDM:どういった経緯でakihic☆彡さんにお願いすることになったのですか?

ATO:新しいことをどんどんやるのがDリーグですが、僕たちは人数も少ないチームだし、自分たちだけでは考えつかないものが必要だと感じていたときに、必要なのはダンスのバリエーションではなく構成や演出面での見せ方だと思ったんです。akihic☆彡さんは、個人的に僕の師匠だということもありますが、過去にDリーグでSEPTENI RAPTURESのディレクターをされてたときに、 Dリーグに革命を起こしたというか、今のDリーグの基盤を作った人物だと思っています。

今でこそ、主役が1人いて展開する作品が主流ですが、Dリーグでは、FAV投票という誰か1人好きなダンサーを投票することができるので、試合毎に一番見せたい選手を決める慣習があるのですが、シーズン1でakihic☆彡さんが、SEPTENI RAPTURESのMiYUちゃんを中心に見せていく戦術でうまくチームが進んでいったのを、他のチームも気づいて、今の形ができたんですよ。

演出力に長けていて、例えば小道具を使うことで「それ使う必要あったかな?」とダンスが薄くなってしまうことがあるのですが、akihic☆彡さんはそのバランスもとてもうまいので、今のLegitに必要だと思い演出をお願いしました。「僕が作った作品を踊ってもらうだけじゃなくて、皆と一緒に作らないとLegitの良さは出ないから、皆と一緒に作りたい」と言ってくださって、僕たちが出すアイデアにどんどんスパイスを加えてくださって、一緒に話し合っていい作品を作れているので、すごくよかったと思っています。

TDM:アイデアの発想はどういうところから得ていますか?

ATO:アイデアの元になる部分は、ダンス以外の要素から出すことも多いです。

0から1を作るのはすごく労力を使いますね。特には、 2週間に1作品のペースで作って、チャンピオンシップに関しては2~3週間で2~3作品という本当に過酷です。

しかも僕たちは昨シーズンにBRITAIN’ S GOT TALENTに出演するためにロンドンにいて、本当に時間がなくて大変でした。

TDM:演出が印象に残っているものはありますか?

ATO:昨シーズンの椅子を使った作品ですね。ダンサーは音楽に対してどう踊るかというところで勝負しているので、途中で音をなくして「音楽を椅子で作ってしまえば印象に残るのでは」という逆転の発想から、広い会場で客席やジャッジにまで椅子の音を届けるにはどういう椅子の落とし方をしたらいいかなど試行錯誤して「これだ!」という方法を見つけました。次に、その音がお客さんの歓声で消えないように、わざとピアノソロを入れて観客を落ち着かせたりソロも沸き過ぎないように、外に放つパワーじゃなくて繊細に音を取ってもらうようにしたり、わざと山を作らないようにしてもらいました。会場に入ってからも、カメラワークや照明さんと調整し、リハの映像を見て踊りの修正をしたり、緻密な計算をして作ったんです。その結果、とても評価がよくて、お客さんたちも盛り上がってくださったので、そういう逆転の発想はすごく大事だなと思いました。

TDM:1人1人の意識が高くないとそこまでできませんよね。

ATO:はい。Legitは、人数は少ないですが、その分1人1人のダンスのスキルも向上心も高いですね。Dリーグ開幕当初、Legitはどのチームよりも点数が取れなくて、初年度に関しては最下位で、2ndシーズンはSEPTENI RAPTURESにジャッチポイント0.5点差で負けてしまって、1点の差もないのにチャンピオンシップに行けなかったんですよ。

僕が入った3シーズン目では、ルールもvs方式に変わって、Legitの強みが一気に出せるようになって、戦略も立てやすくなったので、初めてチャンピオンシップ進出できて決勝まで進んだのに、最後で負けてしまって準優勝。だから、前回の4シーズンは一番悔しい状態で始まったので、全員「勝つぞ!」という意識もすごく高かったんですよね。

椅子の作品に関しても、基本はakihic☆彡さんがディレクションしてくださったんですけど、akihic☆彡さんだけじゃなく皆で話し合って作った部分が多いですね。やはり皆で作らないと全員が納得いくものは作れないので、皆で話し合っています。

TDM:人数が少ない分、結束力も強そうですね。Dリーグは選手の移籍はあるのでしょうか?

ATO:ありますね。実は、2ndシーズンでSEPTENI RAPTURESにいたAYUNAとKANATOは今Legitにいるんです。AYUNAは、HIP HOPダンサーだけどWACCKもできるし、身体が柔らかいので一瞬でブリッジができるなど身体能力が高い。KANATOは一番若いのですが、アクロバットが得意で、POPのヒットもLegitで一番強いし、2人ともすごく活躍してくれています。

 

 

TDM:Dリーガーであり、ブロダンサーであるATOさんから見て、今後のDリーグに期待することは何ですか?

ATO:Dリーグも次で5年目で、オーディエンス票の数を見ても、応援してくださる方の数も最初に比べたら全然違うし、成長している実感があるので、さらに広げていくタイミングなのかなと思います。

Dリーグは、これまでのダンスコンペティションとは違うものを作らないといけないと思っているので、今までダンスを大事にしてきてくださった先人のダンサーの方々の意見ももちろん大事にしつつ、それまでのダンスの枠にとらわれない場所や、選手自体の考え方もとらわれ過ぎないように、振り切る必要があると思っています。評価基準として、勝てる傾向ができ過ぎてしまうと、違うスタイルではあるけど、作品傾向はどうしても偏ってしまうんですよね。そうすると、ダンスを知らない方たちは全部一緒に見えちゃって、入り込めない状態にしてしまうと思うんです。

例えば、シーズン3ではエンタメ要素の強い作品をやっていたんですが、それを評価してくださって、いい意味で普通のダンスコンペティションではないDリーグとしてのスタイルがありました。ですが、シーズン4ではストリート要素が強めの傾向で、それはダンスの本質でもあるのでいい部分でもありつつ、もっとエンタメ要素や、いろいろなスタイルも評価されるようにして、オーディエンスの方々やダンスを知らない方々にも多様な要素を見せていかないといけないのかなと思うんです。

いろいろなDリーガーがいて、いろいろなチームがあって、ありのままでアイデアを出せて、なおかつ評価も得られるような環境を作れてたら、DリーガーもDリーグも成長できるし、オーディエンスも増えて、海外も巻き込んでいけるかなと思います。あとは、プロリーグなので勝利することは大前提ですが、それ以外の価値も高めていけたらなと思いますね。勝ったチームが正義ではあるけど、勝ち負けだけではない部分をもっとうまく見せることができて、全ての作品価値が評価される環境を作っていけたら素敵だなと思います。

そして、これはチームと個人の努力でしかないと思いますが、例えば「この作品は誰のどういうところを際立たせて作っている」などを発信したり、作品ごとに個人のよさを前面に出したり、誰もが分かるように伝えることも必要だと思います。他のプロリーグも、例えば野球では「ジャイアンツのこの選手いいよね。だけど広島カープでは…」など、ファンはチームや個人を語れると思うんです。だからDリーグも、「この人のこういうところがいいよね、でもあの人もいいな」「あのチームのいいところは…」ということが語れるコアなファンが増えると、シーンとしてもビジネスとしても広がると思います。

TDM:なるほど。Dリーグの発展と、ATOさんのさらなる活躍を期待しています!今日はありがとうございました!

 

 

interview & text by Yuri Aoyagi

interview & photo by AKIKO

’24/09/7 UPDATE

 

 

★他のDリーガーの活躍はこちらもチェック!

■新番組・ダンスバトルエンターテインメントショー『R4 STREET DANCE』がフジテレビで放送中!

放送:フジテレビ(関東ローカル)毎週月曜24:55~(全12回予定)

配信:FOD、TVer

(FOD Premiumでは、限定のオリジナルエピソードも多数配信中!)

出演:レップ:中務裕太(GENERATIONS)、宮近海斗(Travis Japan)、谷口太一(DXTEEN)、RAN(MAZZEL)

Dリーガー:calin(LIFULL ALT-RHYTHM)、JUMPEI(avex ROYALBRATS)、TAKI(SEGA SAMMY LUX)、TAKUMI(CyberAgent Legit) ほか計20名

MC:堤礼実(フジテレビアナウンサー)

天の声・ナレーション:TAIGA

公式X(旧Twitter):@r4sd_fujitv

公式Instagram:@r4sd.dance.fujitv

公式TikTok:@r4sd.dance.fujitv

公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/R4_STREET_DANCE/index.html

 

■9/8(日)ユナイテッド・シネマアクアシティお台場にて「D.LEAGUE CINEMA FAN MEETS」開催!

 

★次回のDリーグ情報はこちらをチェック!

■「第一生命 D.LEAGUE 24-25 SEASON」10月13日(日)開幕!

 

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