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YOU-KI

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15年ぶりにインタビューに答えてくれたYOU-KIは、より深みのある人物になっていた。現在アメリカで〝コーチング〟という、考え方を変える事で問題を解決に導く精神的なサポートを行い、また、コロナを機にピラティスとヨガを組み合わせたレッスンをスタート。日本でのストリートダンスの経験が今のライフスタイルの基礎を作ったという彼の心の在り方が興味深い。ヨガやピラティスに興味のある方はもちろん、ストリートダンサーにも届いてほしい、ダンスライフの新しい可能性を感じるインタビュー。


 

  • YOU-KI

    20代前半東京で倖田來未、島谷ひとみダンサーを勤めて2005年に 渡米、ロサンゼルスに5年間住み、過去11年はサンフランシスコに滞在。Body Arts Science Internationalのピラティスの資格を取り、2009年にAmazonピラティス解剖学の本に載り、Neuromuscular Therapyの資格を取得し、怪我のリハビリを主に1対1、少人数、大人数のクラスを持ち、John F. Kennedy 大学院でホリスティックヘルス教育の学位を通じて、ストレス、潜在意識、精神世界を元にコーチングの道を始める。引き寄せの法則の映画に出ているボブプロクターのコンサルタントになり、精神を使って物質化することを教えている。過去3年コーチングプログラムサトリマインドセットとオンラインピラティス、ヨガ、と瞑想の会員サイトfeeling awesomeを作った。
    www.satori-mindset.com

    www.feeling-awesome.com
    www.feeling-awesome.com/japan (日本語)

 

■ダンスとスピリチュアルの発見を経て辿り着いたコーチングの道

 

TDM:お久しぶりです。2006年のインタビュー以来の登場となりますね。現在に至るまでの活動を教えてください。

 

YOU-KI:僕は16歳で踊り始めて、17歳の時にスピリチュアルの発見と研究を独自に始めました。当時、ウルトラセブンやフレズノソウルなどのチームでダンサーとして活動しつつも、内側ではスピリチュアルの追求をしていました。

ダンスをするまでは小さい子供でした。ダンスを始めて、これが僕のやるべき事だと感じて、自然にどんどんはまっていきました。新宿の新南口で踊り始めて、当時あったスタジオキャロルに通い、最初の先生はAKUさん、それからTETSUYAさん、OHJIさんに出会って、スタジオFACEで佐久間さんに出会って、下北沢のスタジオではOZさんに出会って、そこからオールドスクールに集中して、20歳でYAS.君にジャズダンス界に引っ張られて、自分を発見するドアがどんどん開いていきました。25歳でアメリカに移住したのは理由があります。ダンスは好きだし、心と体すべてを使うダンスに叶うものはないと思っていますが、心の底では何か違うものが待っている感じがしていたからです。

 

 

あとは、倖田來未さんのバックアップダンサーを始めた時に、忙しくなり始めて、今渡米しないとしばらく行けなくなりそうだなと思ったので、25歳で渡米すると決めました。今でもダンスのすべての経験はピラティスにもコーチングにも入っていて、僕の基本を作ってくれています。佐久間さんとは今も連絡を取り合っていますよ。

 

25歳からの10年間は、学校に行って資格を取って、体や健康の勉強をしました。今も自分の探しているものを深く追求出来ていますし、精神的には次のレベルに行けた感じです。ピラティスのお客さんは怪我をしている方が多かったので、2008年にニューロマスキュラーセラピーの資格を取って、治療するお手伝いも始めました。1対1でのレッスンの時は、半分ピラティス、半分治療のようなクラスをします。35歳からはコーチングに寄っている感じです。最近はマインドセット、スピリチュアルを混ぜたコーチングと、ピラティスとヨガを組み合わせたレッスンをしています。

 

TDM:コーチングとは具体的にどんな事をするんですか?

 

YOU-KI:コーチングの定義は、考え方と思考側面を変えるお手伝いです。それによって、人が今いる場所から行きたい場所に向かうのを叶える事が出来ます。人は目覚めている時に意識している事が5%、無意識な事が95%と言われていて、そのバランスで世の中は成り立っています。ほとんどの人は無意識に毎日行動していて、それが習慣となり、同じ結果を出しています。その為、習慣を変えれば将来を変える事が出来ます。習慣は無意識の動きなので、そこに気づく事が必要。何がその人の人生をコントロールしているのかを、質問や導く事で手伝っています。

 

TDM:コーチングに資格はあるんですか?

 

YOU-KI:アメリカにはものすごい数の資格があります。僕は、2005年から住んでたL.A.から、2010年に健康に関する教育の大学院に行くためにサンフランシスコに引っ越しました。運動や食事だけでなく、考え方やストレスなどの側面からも学びました。正直、大学院の授業よりも、社会に出てから取った資格の方が役に立っています。パーソナルディベロップメントという、自分をポジティブに持ち上げたり、潜在意識を引っ張り出す業界の資格を多く取りました。その業界で何人か著名な方がいて、ほとんどの人をチェックして自分がいいと思うものを取り入れてきました。でもまだ終わりではないと思っていて、毎年新しいものを勉強しています。

 

3年前から公式にコーチングをオンラインで始めました。2020年3月17日にサンフランシスコでコロナによるロックダウンが始まり、15年ものヨガとピラティスを教えていた生活から、コーチングに完璧にシフトチェンジしようとしていた時にみんなが家に閉じこもってしまったので、Facebookでピラティスのクラスをしてみようと、3月21日からクラスをスタートし、今まで毎日やっています。最初の2か月は無料でやっていて、5月25日にサイトを作って有料会員制にしました。

 

■ロックダウンを機に毎日続くピラティス+ヨガ+瞑想レッスン

 

TDM:毎日はすごいですね!クラスはどんな内容なんですか?

YOU-KI:大体45分はピラティスとヨガを混ぜた内容で、残り10分は瞑想です。曜日ごとにテーマを設けています。

月曜はSwan Monday。みんなスマホやコンピューター、運転など座ってる姿勢になってるので、後ろにそる動き。

火曜はTACO Tuesday。Total Athletic Core Orchestraの略で、全身を意識します。

水曜はツイスト。

木曜は下半身。

金耀は肺活量。ダンスを混ぜてジャンプなどします。

土曜はストレッチ。あとは瞑想にビジュアライゼーション(視覚化)を混ぜます。

日曜は壁を使うトレーニングをメインにゆっくり動きます。

 

休みを作ればよかったんですけど、使命感に駆られて毎日やる事になっちゃいました(笑)。JIPPOちゃんともピラティス仲間でつながっていますよ。麻呂はなぜか兄弟のような感覚があって、たまにボソッとやり取りする感じです。なんだかんだで酒井(竹井)明子さんとはずっと繋がっていますね。

 

TDM:ピラティスとヨガのそれぞれの良さは?

 

YOU-KI:ん~いい質問ですね…(笑)。まず、なぜピラティスを始めたかというと、かなりの腰痛持ちだったから。2006年に当時僕よりも先にL.A.で生活していた廻周平君の紹介ですごく良いピラティスの先生に出会って、ダンスと似ているので自然に入れました。その先生のおかげで資格もすぐに取れました。ヨガも資格を取っていますが、ピラティスの方が本格的に長期間学んで、ヨガはコンパクトに短期間で取得しました。

それぞれの違いとしては、先生によっても全然違いますが、一般的にはピラティスの方が意識的に体を作る、ヨガは瞑想のイメージですね。ピラティスは体を正確に動かそうと動きの質を気にするので、僕にとっては華道や茶道、書道、武道に似ています。例えば書道はただ書くのではなく、精神を安定させる事でいい動きになって、いい文字になります。つまり、マインドフルネスに近い状態になります。

 

動きの面でいうと、ヨガはピラティスよりも上半身の動きがメインで、ピラティスはお腹を使う感じ。ヨガの人は腹筋が出来なくて、ピラティスの人は毎日腹筋するけど、腕立て伏せが出来ないイメージです(笑)。あとは、ヨガの人はスピリチュアルや瞑想が好きですが、ピラティスの人は瞑想がいいって知ってるけど我慢出来ない感じですね(笑)。

 

■「どんな人にも絶対に凄い可能性がある」という信念

 

TDM:コーチングではどんな相談を扱っているんですか?

 

YOU-KI:アメリカの2020年の病気トップ2がうつ病と結婚問題でした。僕のコーチングにも影響があって、メール会員1500人くらいいて、最初の相談は無料で受け付けているんですが、女性10人中9人は結婚問題でしたね。日々メールと電話で相談を聞いてアドバイスをしています。

 

TDM:アドバイスする上での心がけてる事は何ですか?

 

YOU-KI:自分のコーチングにおいて、核となる信念があって、それは、「皆、何か凄い可能性を持って生まれてきた」という事。どんな環境で生まれても、どんな理由があっても可能性と潜在能力はあって、どうやってその環境に“反応”ではなくて“対応”するか。どういう風に考えて、動いていけるかが、その可能性に結びつくので、どんなに困ってる人と話しても、「絶対に可能性がある」という信念から話しています。

 

ほとんどの人が自分に起きた過去の事、何が上手くいってないかを話そうとするけど、大切なのはこれからの未来で何が欲しいのかを明確に考えていく事。コーチングはセラピーではないので、過去の経験や話はいらないし、そこにエネルギーを費やす必要はないんです。希望のビジョンをほとんどの人が答えられない。過去の問題に焦点を当ててると問題が膨らんでしまうので、今の自分の考え方にフォーカスする必要があります。最初のヒアリングで「何が欲しいですか?」と聞いても、ほとんどの人が「うつ病になりたくない」「結婚生活が嫌だ」など欲しくないものを教えてくれるので、「OK。視点を変えましょう。今あなたは何が欲しいですか?」と聞いていきます。将来何が欲しいかが明確に分からない限り今の苦悩は解決出来ません。

 

エネルギーにはポジティブかネガティブの2種類があって、ネガティブは恐怖からでエネルギーは止まっていて、ポジティブは愛情からでエネルギーが流れています。僕の相談者10人中9人は恐怖が愛情を超えて、コミュニケーションに恐怖を感じている人。だから、僕はコーチングでその考えを変えていきます。その人の恐怖に基づいた気持ちや動きを分からせて、それを愛情に変えるように出来るとエネルギーが流れるようになります。

 

部屋の掃除をしてる時って、無意識な状態に入るので、メンタルを綺麗にしてるのと同じ。英語で“Mind likes Order”という言葉があって、精神は決まり事が好きで、何でも整理整頓されているとうまくいきやすい。コーチングは整理整頓に近いですね。

 

TDM:なるほど。ちなみに、YOU-KIさんは今何が欲しいですか?

 

YOU-KI:もう少しチームで動ける体制が欲しいですね。1人でやるのは楽しくないです(笑)。すでにヨガの仲間やお客さんがコーチングをやりたいと仲間に入ってきてくれてはいるんですが、もう少し広げ

たいですね。

 

■直感を無視しない。機会を待つのではなくて、自分が生み出す。

 

TDM:瞑想はストリートダンサーにはなかなかイメージしにくいと思うんですが、瞑想によってどんな変化がありますか?

 

 

YOU-KI:僕は朝と昼に20~30分瞑想しています。瞑想、ピラティス、ヨガの順に好きですね。精神的に安定して今をフォーカス出来る。過去の事は考えず、今を生きてる感覚になります。僕らの環境や教育や生き方は、考える事を促進されているので、僕らは考える事が習慣になっています。逆に、感じる事が苦手で習慣になっていない。瞑想を教える時は、考えるよりも感じるように伝えます。初心者は、何かしようと動こうとするんですが、そこにただ居る事、在る事を忘れてるので、「やる、する」よりも「どうやって何もせずにいれるのか」という練習をします。また、初心者からよく「これで合ってるかわからない」と言われますが、瞑想は“何もしない状態”なので、正確に言うと、瞑想を“する”んじゃなくて、瞑想に“いる”。頭を使わず、心で感じる。姿勢としては正座のポジションが脊椎をまっすぐに出来るのでおすすめです。僕はAmazonで買った瞑想ベンチに座っています。あとはヨガブロックを股に挟んで高さを微調整します。

 

TDM:今のダンサーたちにメッセージを頂けますか?

 

YOU-KI:まず、自分の直感を無視しない事。「何が今の環境で作れるんだろう?」「この状況だからもっと出来る事は何か」「どうやったら自分を表現出来るのか」と考えていくのがおすすめです。人は何か問題が起き、都合がよくない環境になった時に「あ、何も出来ない」と思っちゃうのが普通なんだけど、その環境じゃないと出来ない事もたくさんあります。どうやったらそっちに意識を持っていけるかを考え、機会を待つのではなくて、自分が生み出す事に焦点を当てていくと機会が自然に訪れます。

 

TDM:コーチングを受けたようなお時間になりました!ありがとうございました!

 

★YOU-KIによる日本語のピラティス・瞑想・コーチングのグループクラス★

https://feeling-awesome.com/japan

 

interview by AKIKO
edit by imu
’21/02/10  UPDATE

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tokyodancemagazine

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