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Blue Print Vol.7 「父親参観日」特集 福島カツシゲ×大竹浩一×TATSUO

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今度のブルプリは泣ける!?Blue Print新作「父親参観日」は人間の内面を描いたヒューマンドラマ。初タッグの福島カツシゲによる演出マジックが存分に発揮される今までにないブルプリに期待が高まる。これまでの笑えてかっこいいダンスパフォーマンス集団ブルプリがどんな風に入ってくるのか。さらなる高みに挑戦しているメンバーの大竹浩一とTATSUOと福島カツシゲによる和気あいあいとしたクロスインタビュー。

 

  • fukushima_1福島カツシゲ
    2011年、第4回WOWOWシナリオ大賞を「エンドロール〜伝説の父〜」で受賞。お笑いユニット「COLORS」のリーダーで、現在は俳優のみならずコメディ作品を中心に、脚本、演出も手掛けている。舞台「イシノマキにいた時間」では、東日本大震災における自身のボランティア活動を元に脚本、演出、出演をし、全国25都市で約2万人を動員、現在もロングラン公演が続いている。

 

 

 

 

  • TATSUOTATSUO_r
    自由な発想力と身体能力を生かしアクロバティックな動きから、ハイスキルなステップを自在に操るハウススタイルダンサー。斬新なアイデアで常に開発、開拓を繰り返し成長し続けるスタイルは、ハウスシーンだけでなく、ダンスシーン全体に大きく影響を与え、国内外を問わず刺激を受けたダンサーは数知れない。コンセプトに寄った作品創りを得意としながらも、世界大会にて多数の優勝を経験する異端児である。2013年6月よりBlue Print参加。演技経験ゼロだったにも関わらず、舞台上で爽やかな天然キャラを演じ、メンバー、観客から愛されるキャラクターを確立。パフォーマンス曲の構成なども手掛ける。

 

 

 

 

 

  • 大竹浩一のコピー大竹浩一
    2000年、劇団SET全国7大都市オーディション準グランプリ受賞後、劇団スーパー・エキセントリック・シアター入団。役者としてドラマ・映画に出演する傍ら、劇団SETの振付師でもあるJUNに師事しダンスのスキルを磨く。劇団SET本公演では三宅裕司、小倉久寛と共にメインキャストを務め、次世代のSETを担う人材として期待されている。波岡一喜、福士誠治、斎藤工と結成した演劇ユニット「乱~Run~」にも所属し、SET以外での活動も積極的に行っている。2010年には劇団SETの後輩でもある小暮邦明と共に振付ユニット「大小」を結成し、NHK歌謡コンサートなどメディア、舞台の振付師としても活動中。

 

 

 

 

 

■Blue Print初のヒューマンドラマ。感動と笑いの涙を誘う!

 

TDM 稽古の進み具合はいかがですか?

 

 

 

大竹
これまでのBlue Printは、できるだけわかりやすいストーリーが多かったのですが、今回は人間の内面に触れるようなストーリーなので、パフォーマンスも今までにない形になる可能性があって、そこが今みんなで苦戦しているところです。

 

 

 

TDM
Blue Printと初タッグの福島さんはどんな風に進めていらっしゃるんですか?

 

 

福島
p01今回、とても面白い作り方をやらせてもらっています。映画「秘密と嘘」のマイク・リー監督は、舞台出身の方なんですが、その映画を撮った時、役者に「君はこういうキャラクターだ」と言う話を綿密に伝えただけで台本は渡さなかったそうです。役者同士で事前に合わせることなく、カメラの前で演じさせていきました。そこには脚本もありません。もちろん監督の中では描いている世界があると思いますが、そこに持っていけるかは役者の力であり、それをどう引き出すかが監督の腕にかかっています。「そのキャラクターは、こんなセリフを言うだろうね」と話し合いながらストーリーを作っていくわけです。

 

今回、その作り方で芝居を作りたいと思い、まずBlue Printのみんなに台本を渡す前に、長い人で3ページくらいのキャラクター設定を渡しました。とは言え、脚本がないとセリフは話せないので、早い段階である程度の筋書きは作ったんですが、それからさらに考えてもらう時間をかけました。

 

 

TDM
それはよくある作り方なんですか?

 

 

福島 いえ、一般的な商業演劇では、そんなに時間を取れないので、贅沢な作り方だと言えます。早く動き出さないとこれは難しいですからね。昨年末に打ち合わせを始めて、今年3月には筋書きはある程度作ったんですが、その前の2月には第一弾のチラシが上がりました。チラシに関しては今までに3パターン作成しています。それもお客様にワクワクしてもらおうと思ってのことで、ストーリーにどんどん変化があるかもしれない、実際に初期から変わっているところもあるので、それも含めて楽しんでもらいたいという気持ちが込められています。このやり方は、ずっとしたくて、実際にやるのは初めてです。さっきも言ったように、贅沢に時間をかけて、キャラ設定から、ビジュアルも3回も変えたりできたのは、普通ならリスクがあることなので一部の劇団じゃないとできないと思います。それをユニットであるBlue Printのみんなが面白そうですねと言ってくれたから実現しました。 

もし今回のやり方で芝居が面白くなると確信が持てたら、これから僕のやり方になっていくでしょうね。ある意味Blue Printで試させてもらってるし、必ず結果を出したいと思ってます。

 

 

 

 

TDM
キャラクター設定をもらった時の印象はどうでしたか?

 

 

 

TATSUO
キャラクター設定をもらう前の段階で、1人ずつお題に沿ってキャラを作ってきて披露する「東京キャラーズコレクション」というワークショップが行われました。そのキャラの履歴書、家族構成、過去にどんなことをやってきてどんな人間かという設定を自分で考えてきて、そのキャラでランウェイを歩くわけです。

 

 

 

 

福島
もともとBlue Printメンバーの大関とは知り合いでしたが、Blue Printとのお付き合いが初めてだったので、芝居に関して上手い下手ではなく、キャラに入り込めるのか、それともキャラを作るよりも自分としてやる方が得意なのか、純粋にどういう人たちなのかをまず知りたかったんです。実際、東京キャラーズコレクションのワークショップをしてみて、自分が作ろうとしている作品に関してだけ言えば、時間がかかるかなと思いました。そこで、今までのBlue Printが得意としてきたところにアプローチしていこうかなと、2つほど、「父親参加日」とは全く違うプロットを持って行ったんですが、「もっと芝居寄りなものに挑戦したい」ということで、「父親参観日」をやることになりました。

 

 

 

TDM
今回のタイトルに込めた想いは何でしょうか?

 

 

福島
まず、最近は家族の形が色々増えて来たので、「父親参観日」という言い方はあまりしないんです。そこがまずひっかかり、Blue Printの男性8人が同じ舞台にいて正解な設定を考えた時に思いつきました。今までのBlue Printの公演タイトルは英語が多かったですし、カッコよく踊りそうな感じでしたが、「父親参観日」というタイトルの作品で、どうダンスが出てくるのかも楽しみにしてもらいたいです。ただ、なんとなく一般的に感じる「父親参観日」のイメージ通りの作品にはならないですよ、ということはお伝えしておきます(笑)。

 

 

 

大竹
あと、泣かせます!Blue Print初のじんわり涙を誘えるように今頑張ってます!

 

 

 

福島
そうですね、笑い泣き用に大きなハンカチと感動泣き用に小さなハンカチをご持参ください(笑)。

 

 

■福島のセンスが発揮される演出マジックをお楽しみに。

 

 

TDM
では、自分以外のお2人の魅力や特徴を教えてください。

 

 

大竹
p02福島さんとは今回は初めて役者と演出家という立場で向き合わせてもらっていますが、すごくダメ出しがわかりやすい。「もう少し大きな声で。」で済むところを、「この時はこういう気持ちで伝えたいから大きな声で言って。」ときちんと理由を説明してくれるんです。だから、役者としてはとてもわかりやすくて。またその結果、Blue Printのメンバーが変わっていくのが如実にわかります。稽古場の雰囲気も、ピリピリすることなく、終始穏やかです。それは福島さんの人柄によるところですし、演出家・福島カツシゲは、ここまで才能があるのか!と思い知らされています。

 

 

 

福島
僕はダメ出しという言葉もあまり好きではなくて、その人がそう思ってやってるんだからそれはダメではないと思ってるんですよ。「こうしなさい。」は、ほとんど言ったことがなく「こうしてみたらどう?」と聞いてみて、本人が納得してハマれば「じゃ、それでいこう。」となるし、違う意見が出ても、一回それをやってみて、ストーリーとしてつながるなら採用します。

 

 

 

大竹
演出プランを強要することもなく、それいいね!となったらすぐ採用してくれます。福島さんはそう言う柔軟性も持ち合わせてるんだなぁと…。

 

 

 

福島
最初にお前は俺をどこまで低く見てたんや(笑)。

 

 

大竹
いやいや、正直、今まではこんなに懐が広い先輩だと思わず、失礼しました(笑)。演出家が役者を高める方法は、演出家それぞれのやり方があるんでしょうね。コメディを産み出す場合はピリピリした空気の中からは産まれにくいと自分の劇団の座長もよく言っています。稽古場でいろんな人が意見を言いやすい空気を自然に作る心遣いも福島さんはすごいなぁと思います。

 

 

 

福島
大竹の事はもともと舞台で知っていたんですが、僕が見てきた大竹は割とお笑い担当だったので、今回はその逆をやってもらいたいという狙いがあります。もちろん、得意分野も活かしてもらいますが、「もし大竹が切ない芝居をしたらどうなるんだろう」というのを僕自身が楽しみにしながら脚本を書いてるし、普通に笑えるシーンでも、もう一個、深い所に彼が行ってくれたら面白いんじゃないかなと思って期待しています。稽古中、僕は大竹を師匠と呼んでるんですが(笑)、Blue Printの中でも芝居のリーダーとしてみんなを引っ張ってくれているし、みんなも大竹の芝居に向き合う姿勢や作り方に引っ張られることで、いいパワーバランスになるなと思っています。TATSUOくんに関しては、ダンスがすごいのは前々から聞いてたし、見ても明らか。そして、セレクトCDも聞いて、センスも抜群。ただ、芝居の部分でどうTATSUOくんを引き出せばいいのか最初はわかりませんでした。そこで、最初は極端なキャラをオーダーしました。そこから普通のキャラに戻す事はいくらでもできるから、一度自分がなかなか行かないところに思い切り振り切って欲しいと。これはBlue Printのみんなにも伝えました。 

それから、ちょうど昨日の稽古から、TATSUOくんのキャラを少し普通に戻したら、しっくり来たんです。今まできっとTATSUOくん自身に振り切ったキャラは無理があったと思いますが、普通に戻した事でハマったので、これからはスンナリと進めていけると思います。

 

さっきも言ったように、もともと自分たちでキャラを作ってもらう事はお願いしてあったので、僕の行う演出とはそれを弾けさせたり、少し日常的に戻してみようという相談をしていく作業ですね。

 

 

■”普通”に演じる難しさ。

 

 

大竹
僕から見たTATSUOさんは、真の努力の人。その姿は見せてくれないけれど、肉体作りもストイックだし、踊りに対する姿勢からもプロフェッショナルを感じます。その姿勢で芝居にも取り組んでいるので、僕からしたら「そこまで考えなくてもいいのに」というところまで考えてます(笑)。でも、追求し続けているからこそ、あらゆる変更や状況に瞬時に対応ができるし、その為の準備を怠らない。ただ、舞台上で誰よりもハラハラする人でもあり、安心する人でもあって面白いのも魅力です(笑)。

 

 

 

福島
確かに、舞台上では、セリフを会話として話さなくてはいけないわけですが、そこがセリフに聞こえてしまわないかどうか、稽古中ハラハラする人がいますね(笑)。

 

 

TDM
セリフを会話の様に話すのがお芝居の難しいところのひとつだと思います。

 

 

 

福島
台本でずっと話しこんでいけば、いつか会話になるわけです。そして、会話になればセリフがカットされても対応ができるようになるんです。

 

 

 

TATSUO
僕が芝居をやってて一番難しいのは、”普通”をやること。普段、”普通”を考えたことがないし、ダンスは普通じゃないところをいつも目指す作業だから、いざ「普通で」と言われると、「このキャラの普通って何?自分の普通って何?」と一回パニックになりますね(苦笑)。でも、その作業が本当に面白いんです。

 

 

福島
なるほど、”普通”の概念が違うのかもしれないですね。キャラになりきることが、その役者の普通になって欲しいんです。一般的な普通に見えたいのではなく、その役者にとっての普通になるためには、キャラクターにハマらないといけないんですよね。

 

 

 

 

大竹
役者が無理をしている場合、キャラがその人の普通になっていない場合は、「なんか肩の力が入ってるなー」と思われて、面白さが伝わらなくなってしまう。言動がその人のリラックスした状態でできるようになれば、多少大袈裟なことでも自然に見える。 

…と、昔、劇団ですごく言われました(笑)。

 

 

 

TATSUO
それが本当に難しい。例えば面白いセリフだと思って言った瞬間「あ、この言い方面白くない!」と気づくけど、どうしてそうなったのか分からないんです。

 

 

 

福島
今までのBlue Printは、僕の中だと、言葉の面白さでギャグにする所が多かったと感じたんですが、今回は、例えば、この関係性なのに喧嘩するのっておかしくない?とか設定で笑ってもらったり、あまり面白いことを言ってないのに、この人が言うから面白いとか、そういう面白さに持っていけたらと思っています。ドカーンという笑いも好きだし狙うんですけど、どこかでずっとニヤニヤクスクス笑ってもらうのも狙っていきたいなと。

 

 

 

TATSUO
p08その持って行き方に僕はものすごくセンスを感じますし、そういうセンスが大好きです!福島さんの魅力は自分とは全く違う視点から何かを持ってきてくれるんです。僕はそんな風に自分の知らないことで、なおかつ美しくてセンスがあるもので刺激されるのが一番ドキッとするし、興奮するし、大好きです。福島さんが「例えばこんなアイデアで〜」と話す意見が毎回全部面白いんです。福島さんはまともな人生を歩んでる人ではないなと確信しました(笑)。 

「父親参観日」にはそんな面白いアイデアがたくさん散りばめられてますし、福島さんのやり方がガッツリではなくて、ものすごく弱い力でフワァッと変わっていくのでそれがものすごくセンスを感じます。だから、すごく気持ちがいいですね。ただ、そのセンスをどこまで舞台上で表現できるのか、演者の力量次第なので、頑張らないといけないなと思ってます。

 

 

 

福島
TATSUOくんの言葉を借りるなら、1人ではフッと弱い力でも、Blue Print8人で押せばドカーンとものすごく大きな力になる、そんな作品にならなきゃいけないんでしょうね。今TATSUOくんの言葉を聞いて気づけました。そして、これからも多分どこかでこの話を使わせてもらうと思います (笑)。

 

 

 

TATSUO
あと、福島さんは僕のレスリング時代のコーチと似ている部分を感じます。ほとんど怒らない人で、スパーリング中、漫画を読んでたようなコーチでした(笑)。やる気を出させるのが上手で、楽しく練習させる人でした。練習が終わった後もまだまだ練習したいと思わせてくれました。

 

 

 

福島
じゃ、俺、レスリングのコーチにもなるわ。

 

 

 

全員
(笑)。

 

 

■「絶対大竹の熱さに負けちゃいけない」

 

大竹
最近、お芝居をされるダンサーさんもすごく増えましたが、僕がBlue Printで目標にしてるのが、ダンサーの人には「この中に役者がいるの?」と思われたいし、役者の人には「この中にダンサーがいるの?」と思ってもらえることです。

 

 

 

TATSUO
その点で言えば、大竹くんはBlue Printの誰よりもダンスが熱いんです。

 

 

 

大竹
え!(照)

 

 

 

福島
熱苦しいって意味でしょ?

 

 

 

TATSUO
違います(笑)。僕たちダンサー陣がいつも意識しているのは「絶対大竹の熱さに負けちゃいけない」ということです。テクニックがどれだけ優れてても、どれだけ振りが綺麗に揃ってても、ダンスへの情熱が高い人には負けちゃうんです。ただ、その逆でダンサーのメンバーはまだ経験の浅い芝居に対してはものすごく熱い。反面、ダンスに対して「これくらいやっておけば大丈夫だろう。」という緩みが生まれてしまう。大竹くんはダンスに対して、周りのダンサーたちに負けちゃいけないと思ってるから誰よりも輝いて見える。実際、過去の公演でも、周りのダンサーたちの印象に大竹くんが残っていることが多いです。

 

 

 

福島
p04それはもしかすると、大竹はそのキャラクターとして踊るからかもしれないですね。役者は当然それをやらなくてはいけないことでもあるんですが、今回大竹の役柄はネジ工場の親父なんですが、ネジ工場の親父がネジのことを考えながら踊っているように踊るから、輝いて見えると思うんです。

 

 

 

大竹
だから、今回はできるだけネジをイメージして回ろうと思っています!TATSUOさんにターンの仕方を学んでいるところです。

 

 

福島
えらいやん(笑)。

 

 

 

TATSUO
でも、そういう意識があるのとないのとでは、引き込まれ方が違ってきますよね。

 

 

 

大竹
僕はあまり稽古場以外に稽古を持ち帰らないタイプなんですが、Blue Printだけはすごく持ち帰ってます(笑)。普段劇団でやってるダンスの振付よりも何倍も難しいので、自主練しないと本番までに間に合わないんです(苦笑)。近所のビルのガラスに姿を映して自主練習しています。ただ、今回はできるだけ持ち帰らないようにしたいですが・・・おそらく持ち帰るでしょうね(笑)。それくらい今回もパフォーマンスが見どころの一つなので、ご期待頂きたいです。

 

 

■圧倒的な魅力を持つBlue Printになるために!

 

TDM
Blue Printとしての今後の展望は?

 

 

 

大竹
p03Blue Printの魅力として圧倒的な何かを身に付けたいです!それが芝居なのか、ダンスなのか、まったく違うものなのか、すべてではなくても、何か1つが圧倒的なグループになれたら幸せです。これからの未来にとっても大事なんじゃないかなと思います。最初Blue Printで感じたことは、お芝居もお世辞にもプロとは言えない中で、いまでも、圧倒的にお客様に愛されているということ。ハチャメチャなチームだけど、温かいお客様に見て頂いて、このメンバーなら行けるな!と思ったのを覚えています。近年、お客様に愛されていることがわかりましたが、それに甘んじていては成長がないので、そこから何かになるための変化が、福島さんを招いての今回の作品なんじゃないかなと思っています。いつもと違ったアプローチをお客様がどう感じてくれるのかが楽しみです。

 

 

 

福島
作品の目標としては、何度でも観たいと思ってもらえること。こんな結末が来るんだと知った上でもう一度最初から観たいなと思ってもらえたら嬉しいです。芝居を公演期間中に何度も見に行くのは難しいかもしれませんが、いい作品なら見たいと思ってもらえるだろうし、再演されることもあるでしょう。ただ、再演され続けるとしても、お客様には「再演は練りこまれて面白かったけど、やっぱり初演が1番よかったね」と言われたいですね。Blue Printはそれができるメンバーだなと思って作っています。

 

 

大竹
だからこそ、自分に嘘をつけないですね。でも、今回は天才・福島カツシゲがいてくれるので安心です!(笑)

 

 

福島
お、最後に急に褒めて来たな!(笑)。大竹師匠にこそ期待していますよ。本読み(台本の読み合わせ)の時から、キャラの作り方がやはり上手いので、そこを本番では大きく超えて来てくれるんだろうなと。

 

 

 

大竹
あ、僕、本読みの時から本番まであまり変わらない役者で有名なんです(笑)。だから本読みはすごくいいねと言われます。福島さんもそうなんですよね?

 

 

 

福島
そうそう(笑)。岸谷五朗さんの地球ゴージャスの舞台に出させてもらった時に、本読みですごく褒められました。それから稽古中は毎日ビデオを撮るんですが、ある日、五朗さんから食事で御自宅に招かれて、稽古のビデオを見ていました。「無駄な動きが多くて下手くそな奴がいるなー」と思ったら僕でした(笑)。「福島、こういうことなんだ。本読みは良かったけど、稽古に入ったら本読みに負けてるぞ。」と教えてもらいました。あの日のご飯の味は残念ながら覚えてません(笑)。芝居の上手い人はセリフを言ってない時、動いていない時、相手のセリフを聞いてる時の居方がうまいんです。あの時の自分を反面教師として、Blue Printのみんなにもビデオを撮って自分の居方を研究するように伝えてますね。

 

 

大竹
じゃ、福島さんに個別でご飯誘われたらヤバいということですね(笑)。

 

 

 

福島
そうそう。じゃ、明後日くらい、大竹、ご飯行こうな。

 

 

 

大竹
俺かい!(笑)。

 

 

■早く壁にぶつからなくてはいけない。

 

 

福島
どんな作品でも作り始めは面白いんですが、作り込んでいくといつか必ず「あれ?これってもしかして面白くないんじゃないか?」と壁にぶつかるんです。それは面白くなるためにぜったい必要なことで、早くそこまでのクオリティに持っていきたいです。そこまでいくと、もう1つ深いところから出てくるキャラクターだったり、間であったり、喋り方が出てきたときに本当の面白さになるんです。

 

 

 

大竹
その段階に、我々演者が早く辿り着けるようにやり込まなければいけないんです。よくない例としては、時間がかけられず、その壁に到達できないまま本番をやってしまうこと。だから、本番でよく痛い目を見るんです。

 

 

福島
壁に行き着かない時の本番は、初日が面白いんです。全員にドキドキがあるから。そこから先の作り込まれた面白さにまで行かないから2日目以降どんどん尻窄みになっていくことが多いですね。壁を超えておくと、内側からの深いものが出ているので、2日目以降もどんどん面白くなっていくはずなんです。

 

 

 

大竹
ここだけの話、Blue Printは何回か壁にぶつかる前の本番を経験していまして、初日は緊張とハラハラでめっちゃ面白いんです。ただ、その日に楽しかったー!と弾けてしまって、次の日からグズグズになってしまうのが良くないところなんです。

 

 

 

TATSUO
…俺らは子供かい(笑)。

 

 

TDM
現時点ではその壁にぶつかる日は近いでしょうか?

 

 

 

福島
残念ながら、まだ先ですね。早くそこまで煮詰めて、初日は安心して観ていられるようなところに持っていけるように頑張ります。

 

 

 

大竹
P1060073のコピー今までは、振りやセリフが飛んだりして、お客さんにハラハラさせたり、応援してもらって乗り越えたりしてきましたが、今回はそういうBlue Printをお見せしなくてもいいように頑張っていますので、ぜひご期待ください(笑)。

 

 

[PICK UP]ブルプリ公演、第7弾。Eccentric Dancetainment Crew Blue Print Vol.7 「父親参観日」

 

 



interview & photo by imu

’17/07/24 UPDATE

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