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CALL UP特集 TSUBASA×TAIKI×satori

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「この人と踊ってみたい!」という想いを大切に、ユニットを組んでもらい1つのショーケースを作る。そんなイベントCALL UPがこの秋、東京と大阪それぞれのラインナップで開催される。その一風変わったコンセプトのCALL UPの仕掛け人・ハウスダンサーのTSUBASA。そして、今回彼から出演オファーを受けコラボすることになったTAIKIとsatori。この3人に、今回の経緯やこのイベントに懸ける想いなどを語ってもらった。

 


 

  • TSUBASA

ハウスダンスチームZIETHのメンバーとして関西で活動。JAPAN DANCE DELIGHT等のダンスコンテストで数々の受賞歴を持ち、STYLE JUNCTION, MAIN STREET等のビッグイベントに出演。上京後、就職しフリーランス時代を経て、2018年に独立。映像制作をメインとしたデザイン会社「株式会社Happy Sunny」を立ち上げ、プロデューサー兼映像クリエイターとしての顔を持つ。京阪神大学ダンスサークル連盟「SYMBOL」会長。

 

・TAIKI

ハウスダンスチーム『TERM-INAL』を統括し東京・神奈川で活動。岐阜県生まれ。個人ではHIRO(ALMA)氏とJUSTE DEBOUT Paris 2013準優勝、DANCE ALIVE FINALに2度出場。チームでTOKYO DANCE DELIGHT vol.20優勝、JAPAN DANCE DELIGHTに4度出場。HOUSE DANCE CROSSINGやTHE ABSOLUTE!といったビッグステージにも出演する。夜な夜なクラブダンスシーンで『SYMBOL-ISM FamilyTree, yygcru』の一員としてダンスの奥深さを磨いている。YouTubeで『レッスンまとめ』を発信中。ハウスダンスパーティーDiscovery主宰。

 

 

・satori

2003年からhiphopやjazzを始める。
2012年の上京を機にHouseを始め、現在はFemale House team『Step in Jack+』に所属し、関東を中心にイベントに出演。

 


 

■ 若いダンサーたちが憧れの先輩達と踊れる機会を作りたかった

 

TDM:まずは自己紹介からお願いします。

TSUBASAZIETHというハウスダンスチームのTSUBASAです。CALL UPのオーガナイザーをしています。

TAICHITERM-INALというハウスチームで活動してますTAIKIです。

satorisatoriです。Step in Jackという女の子2人のチームで活動しています。ダンス歴は17年くらいで、学生の時からずっとチームを続けていますが、今は2人とも社会人で週末ダンサーをしています!

TDM:そもそもCALL UPを開催しようとしたきっかけは?

TSUBASA僕はZIETHを結成して20年になります。大学卒業後に就職をし、今は独立して映像をメインとしたデザイン会社を経営しています。最近は、仕事も少しずつ軌道に乗り、2人の子供に恵まれ家庭環境が変わってきて、ダンスをやりたくてもなかなか踊る時間や機会を作ることが難しくなってきたんです。クラブにもなかなか行けなくなったり、現在は39歳なのですが40歳から自分自身どうやってダンスと向き合っていこうと真剣に考えていました。ですが、やっぱりダンスが好きで離れられず、なんとか自分もダンスを楽しめて、出演者みんなが刺激がありハッピーになれるような新しい環境を作っていこうと決めたんです。そして、このイベント当日の10月12日というのは、僕の40歳の誕生日でもあるので、このイベントをスタートしようと思ったんです。

 

TAIKIそうだったんですね!知らなかったです。

TSUBASAコンセプトは、TAIKIやsatoriちゃんのような若いダンサーたちと、僕みたいな中間の層、あとは僕らよりさらに上の先輩たち、この3軸を繋げるという事。
どんなイベントにしようかと考えた時に、若い子たちが上の憧れの先輩たちと踊れる機会があったらすごくいいなと思ったんです。僕自身、大阪の大先輩であるJIGのTsukasaさん、TAKEさん、MASAKI君、FUMI君、HIROSHI君など、20代前半の時に上の憧れの先輩に声をかけてもらって一緒に踊った事があるんですが、その経験がこのイベントの原動力の全てなんです。
まだまだ未熟な自分達がゲストと一緒に同じステージで踊るのでとにかく必死でした!その時のリハーサルの進め方やダンスへの姿勢、ショーケースの作り方等、全てが“学び”で、今の自分のベースとなっています。だから、下の子が憧れの人から学ぶ事で次に繋げていける機会を作りたかったんです。

TAIKI僕も20代前半の時に先生と踊らせてもらうチャンスがあって、その事を思い出しました。僕もそのおかげで今があるので、TSUBASAさんから「satoriちゃんと一緒に踊ってあげてくれない?」とオファーがきた時に、その想いを聞いて、いいコンセプトだなと思いました。

satoriTAIKIさんとは大学1年の頃に出会って、その頃月1回でやられていたワークショップに毎月行ったり、発表会のナンバーにも出させていただいたりしてたんです。だから、今回TSUBASAさんから声をかけてもらって、誰と踊りたいか考えた時に、「TAIKIさんだ!」と思ってお願いしてみたんです。でも、正直一緒に踊ってくれないだろうなって思っていました(笑)。

TAIKIそうなんだ(笑)。俺は嬉しかったですね。TSUBASAさんの熱い想いにも共感したし、satoriちゃんとは結構昔からの仲間なんですけど、一緒にショーは作った事はなかったので、面白そうだなと思いました。普段あまりユニットをやらないので、今はハウスのいい関り合いを思い出させてくれて、懐かしい感じがします。

satori最初は、私は全て受け身で意見しないで進むんだろうなと思ってたんですけど、今回のCALL UPで一緒に踊るTAIKIさんやAikoさんは、逆に私の意見をすごく聞いてくれて、私の意見を取り入れた上でさらにいいものを提案してきてくれるので、「そういう音の取り方もあるんだ!」とか、なるほどと思わせられる事が多くて勉強になっています!

 

■そこにあるストーリーを大事に、丁寧なオファーで実現

 

TDM:コンセプトに沿ってこれだけたくさんの出演者にオファーするのは大変だったのでは?

TSUBASA satoriちゃんの場合は、映像をInstagramで観て、踊りもカッコいいし、ビジュアルもいいなって思ったんです。攻める強さと、柔らかさのバランスが僕の中では新鮮で。同じチームで相方のharukaちゃんも今回のCALL UPに誘っているんですが、踊ったことないハウスの先輩にオファーをして踊ることで、2人にとって何か次へ繋がるチャンスになればと思って声をかけてみました。普段の仲間同士でショーに出るのと違って、「リハどうしよ…」って心が震えるくらいの刺激があるイベントがあれば、絶対若いダンサーのみんなの為になると思うんです。

satori私はTSUBASAさんの事はもちろん知ってましたけど、あんまり話した事はなくて、すごく嬉しいけど何で私なんだろうって…思ってました(笑)。でも、今回オファーしたメンバーは絶対に普段一緒に踊れるメンバーではなかったと思うんで、こういう機会を与えてくれて本当に嬉しいです!

TSUBASACALL UPのオファーは実は自分がダンサー達の間に入って、僕から直接オファーをして繋いでいます。ユニットを組むダンサーを探すのも人選は慎重にしていて、誰でもいいわけじゃないんです。例えばTAIKIと踊りたい若いダンサーはきっとたくさんいるはずだけど、TAIKIは実力も実績もあるので、一緒にステージに出るとしても、それなりのクオリティの高いショーを作りたいと思うんです。だから、若いダンサー側もある程度の実力があったり、師匠と弟子ではないですけど、「ちゃんと敬意があって、いつかあなたと踊りたかったんです」という、その裏側にあるストーリーを持っているダンサーを大切にしました。
そして、もう1つ大事にしてることは、CALL UPのロゴにも隠されていて、こっちからお願いをグーで出して、出されたサイドは「いいよ」っと親指を立ててグーを出してるマークなんですよ。デザインに電話を入れたのは、僕が大事にしている〝大事な事は会って言うか電話で言うか、もし無理なら丁寧なメールをする〟という事から来ています。だから、まずあなたに「一緒に出て欲しい」と電話(CALL UP)をする、という意味のロゴなんです。

 

■チームの良さを大切にしたい

 

TDM:人選以外でこだわったことはありますか?

TSUBASA時代の流れ的に、昔と比べてナンバーイベントやバトルイベントが主流になって、一方でダンスチームが東京でも大阪でも少なくなっているんじゃないかなと思っていたんです。もちろんチームを組むことが正解とかではないですけど、先生と生徒ではなく、チームメイトとして同じ目線でショーケースを作っていく、というチームならではの良さを大事にしたいと思ってます。結果的にショーケースが終わった後に、「ちょっと正式なチームとして組んでみない?」など、正式なチームとして名前がついたりしたら、個人的にはこの上なく嬉しいですね!

TAIKIチームは僕も大事だと思っていて、ナンバーで作品を作るのも、ある意味チームだとは思うんですけど、「俺たちはここに向かっているんだ」という目的意識があるかないかだと思うんです。とりあえず楽しんでやっているチームもいいと思うけど、目的意識があるかないかで続くか続かないか決まるんじゃないかなって思います。僕たちTERM-INALもDANCE DELIGHTで優勝するために組んだチームなので、達成するまでは解散はない!という目的意識で続いています。

satoriそれはすごく共感出来ます。私のチームStep in Jackも、最初は全然違うメンバーでやっていて、その中で目標が合うメンバーが残ったり入れ替わったりしてやっていくうちに、最終的に今は2人でやっています。2人共、会社員と並行してやってるんですけど、社会人という枠の中でどれだけ出来るか、という気持ちが一致してるから、もう7~8年続いています。平日の夜も週4くらいで練習しているので、どっちかが気持ちが違ったら絶対続いていないと思います。

TAIKI俺の周りではsatoriちゃん達は一番続いてるチームかも。satoriちゃんは仕事で九州に行っちゃった事もあったけど、毎週のように東京に戻ってきてたもんね。

TDM:毎週ですか!?

satoriはい。ちょうど社会人1年目に仕事で九州に1年間住んでいたんですけど、1年間で22往復してチーム活動を続けていました。交通費で100万くらい飛びましたね(笑)。相方も九州に来てくれたりして、滞在時間22時間とかでも行って練習して帰る!みたいな時もありました。その時期を経たから今もチーム活動が出来てるんだと思います。

TSUBASAチームってすごくいいなと思うよね。僕らはZIETHとしては今は1年に1〜2回くらいしかフルメンバーでショーをする機会がなくなったけど、今回のCALL UPのリハも2年ぶりに会ったメンバーもいるんですが、ついこの前JAPAN DANCE DELIGHTに出てた時のような感覚でパッと振りが決まったり、お互いのダンスのことは全てわかっているので阿吽の呼吸なんですよね。

TDM:確かに今のシーンでは長くやっているチームは少ないですもんね。

TSUBASATAIKIは、最近のハウスシーンをどう捉えてるの?

TAIKIいい意味で細分化してるというか、本当に趣味の合う仲間だけの小さなコミュニティがたくさん出来ていて、そのそれぞれが自分たちでパーティーとかもやれるような環境になったのは1つの発展かなと思います。
〝自分たちが作りたい場所を自分達で作る〟というスタイルの人達が増えたという印象ですね。僕も全体を見れてるわけじゃないですが、前はそこに集まるしかないから皆がそこにいて、交流とか発見は皆で共有出来たんですけど、今はそれぞれが目指したいものが割と決まってて、それに合った気の合う仲間でやってるという感じがする。

TSUBASAなるほど。TAIKIはシーンの最前で活躍しながら、YouTubeでもハウスダンスのレクチャ―動画を発信したりすごい頑張ってるよね。「TAIKIのHOUSE DANCE チャンネル」っていって、見ていただいたら分かるんですけど、ワンステップを丁寧に分解して、しかもレベル分けして教えてるんですよ。ハウスダンスに関する動画は海外も含めていくつかあるんですけど、ハウスダンサーが唸るほどここまで丁寧に、マニアックに教えてる動画は他にないですよ!

TDM:そうなんですね!始めたきっかけは何ですか?

TAIKI1年半前くらいに、最初は自分の日々変わっていく感覚を収めて見直せるようにしたいと思って始めたんですけど、生徒さんからも動画作って欲しいと言われて、最初は自分の生徒の為だけに作っていたんです。それをYouTubeに上げたら知らない間に登録者が増えていきました。コメントも、地方の方から「スタジオがないから助かります」と言われたり、海外の人やハウスをやっていない人からも多いんです。

TDM:結構マメにアップされていますが、モチベーションは何ですか?

TAIKIコレクター魂ですかね。男の子にありがちな(笑)。貯まっていくのが好きというか、蓄積が見えて達成感がある。編集作業も遊んでる感じで楽しいですね。もちろんハウスが広まって欲しいという気持ちもあります。

 

■ここでしか見れない化学反応を観に来て欲しい!

 

TDM:CALL UPの今後の展開を教えてください。

TSUBASAまずは年に1回のペースで長期的にやっていきたいですね。イベントの運営チームの人数も増やしていき、若いオーガナイザーも育てていき、みんなで一緒に成長していけたらと思っています。あとはこのCALL UPは「ダンサーにとって出演することに価値があり、なくてはならない場所になれたら良いな」と思います。全てはこれからの若いダンサーの子たちの成長に繋がれば嬉しいので、そういう場を継続して作っていけたらなと思っています。

TDM:では、それぞれ見所を教えてください!

satoriシンプルなんですけど、「このペアだからこういう踊りなんだ」というのを意識して作っていて、1つのショーの中でも違う踊りが見れると思うので、そういう所に注目して欲しいですね。でも、私のユニット以外にも、ここでしか見れないいろんな化学反応が起きてると思うので、ぜひ観に来てください!

TAIKI行きたくなるイベントって、観る人が受け身じゃなくて、「このユニットってどういうストーリーで今日に辿り着いたんだろう」と、想像出来るイベントだと思うんですが、そういう意味でもこのイベントは皆が興味を持てるストーリーがたくさんあると思うので、ぜひ観に来て欲しいですね。

TSUBASA例えば、CALL UP 東京サイドで出演する、今世界で活躍しているKAZANEと、RIN.ちゃんのユニットがあるんですが、RIN.ちゃんは「1度で良いからKAZANEちゃんと踊りたかった!」という想いが今回叶って、今回のコールアップが成立しています。。そういうオファーしてる側の子の全力で取り組む姿を見て欲しいですね。あとは自分の誕生日に自分のやりたい事を全部詰め込んだ感じですね(笑)。初めての開催で、どうなるか分からないので僕自身も楽しみです!

TDM:さまざまな化学反応楽しみにしています!今日はありがとうございました!

 

interview &edit by Yuri Aoyagi

photo by AKIKO

’19/10/07 UPDATE

 

 

★詳しくはコチラ

チーム、チャレンジ、夢、仲間、再会…心で繋がるイベント「CALL UP

 

 

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tokyodancemagazine

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