TDM - トウキョウダンスマガジン

2004.7.30 「Shibuya ZOO」@CHELSEA HOTEL
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ダンスと切っても切れない関係のHIPHOPサウンド。今回は、東京のクラブシーンを紹介する情報DVD、“Clubteria”がプロデュースする “ShibuyaZOO”に潜入してみた。ずばりダンスのイベントではないが、「音楽を楽しむ」、「表現する」、「生み出す」という面では、ソウルは同じなのかもしれない。“Clubteria”がお薦めする新人アーティストのLIVEで構成される20チーム近いアーティストが参加するライブイベントで、HIPHOPあり、ROCKあり、RAPありのオールジャンルミックス。いろんな意味での融合をキーワードにしたかのようにMCにはHIPHOP界の大御所、“ラッパ我リヤ”からQと“SNAIL RAMP”からタケムラがタイムテーブルを進行していく。注目されている新人が集められている事だけあって、会場には様々な業界人も集っていた。

今回も、フィールド違いの“ダンサー”たる自分の感性でレポートさせていただく。

個人的には、5番目に出てきた“TAKA”が気になった。最近のラッパーのイメージを覆すくらいに可愛いキャラクターで登場し、心地よいメロディーで夏らしい雰囲気を醸し出していた。『Good bye Summer Time』でフューチャリングに“mur mur”が参加し、華も感じられるパフォーマンスだった。

LIVEの入れ替え時間にMCが登場し会場を沸かせる。ベテランの進行サバキにRAPを盛り込んだライブフルなセッションが面白い。
中盤にさしっかかった所で登場してきた“般若”。名前から受ける印象の通り、一匹“狼”といったいでたちで、個人的にはなんとなくアスリートの魂を感じさせるライブだった。
最後に登場してきたのは九州から参加している2人組の“DASHING STARIGHT”。今の“彼ら”を真っ直ぐに表現してくる“ストレート”な熱狂ぶりには心打たれた。歌っている時と曲と曲との合間のトークのギャップが面白く印象的だった。

普段、ダンスにずばり身を置く自分としてあまり触れる事のない世界だっただけに新鮮であった。日本の音楽シーンも以前に比べて大きく変化しているとも感じた。HIPHOPとROCKのアーティストが共通の空間でライブするのも、一昔前ではあまり目にしない光景だったように思う。HIPHOPという文化が浸透してきた表れかもしれない。私達が好きなむこのHIPHOPカルチャーがより多くの人に受け入れられ、たくさんのアーティストが誕生していく現場を目にし、楽しく過ごすことが出来た。

今回のイベントも“Clubteria”としてDVD化される予定とのこと。是非DVDをゲットして、今注目されている新人アーティストをチェックしてみて欲しい。

'04/09/8 UPDATE
Writer:AKIKO


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