今回で4回目となるこの公演は今まで以上に大きな規模で行われた。2日間で合計3回の公演が行われ、参加メンバーは総勢27名。「みんなの熱意と時間とエネルギーが終結している」そんな舞台だった。今回もゲストダンサーのパフォーマンスがあり、1st.stageにXXX-LARGE、2nd.stageにUHRA、STAX
GROOVE、3rd.stageにSIVA、BUTTERとアンダーグラウンドならではの顔ぶれが揃った。ストリートダンサーが舞台で公演する現在、ダンスを表現する場が拡大し、いろんな形になってきたような気がする。今回の公演は<NOWEVER>というテーマにもとずき行われ、より分かりやすくするために4部構成という方法が取られていた。ステージ上の演出もそれぞれの色を意識して表現されており、各章ごとに降りてくる巨大なスクリーンにはその章をより深く理解してもらうための、抽象的とも言える映像が映し出された。ダンサーである彼らが今まで感じてきた事、モノ。築いてきた人間関係を微妙に描写していた。
第一章:「枠」
ダンスにおけるジャンルやスタイル、
時代が作る流行の違いによる差別的な考え方等。
第二章:「壊」
そんなものぶち壊せばいい、あるいはぶち壊す必要があるという思い。
第三章:「無」
壊してしまえば何も無くなるけど、人間と音楽がそこに残っていたので、
新しい「音」を通じて、身体で会話を始める姿。
第四章:「創」
何も無いところからクリエイトする事の必要性と、全てのモノに対しての尊敬、違いとの調和、3つめのバランスが大切であり、最終的に無駄ということはあまりないということ。
|