TDM - トウキョウダンスマガジン

Rika Asabuki Produce Dance Performance 『Who?』
9/3、4に日本青年館で行われる、Rika Asabuki Produce Dance Performance
『Who?』。構成・演出の水野 悦、総合演出の朝吹 利加、主演・振付のCHIIにインタビューを行った。
「総勢100名近くのダンサー達が参加するダンス公演」ですがどんなダンサーの方が参加して構成されているのですか?また、そういう出演者をまとめていく面で一番気に掛けている事はなんですか?
水野(以下M)
出演者の殆どはプロデューサーの朝吹さんの生徒さんや、ダンスを通じての仕事仲間です。
振付けの方も含め100名以上の方々とやりとりするので、 ダンスとのスタンス、リハでのプロセス、公演に対するモチベーションも各々です。 ディスカッションが頻繁に必要な人、ほっておいた方がいい人、こだわり所の違い・・・など、 各々の特質を理解し、各々の良さが引き出せれば、と思ってます。 でも、時に、胃に穴があきそうですぅ。
今回のフライヤーをデザインのコンセプトは?
M
作品のテーマが「光と影」なんで、「色味(彩)のあるモノトーン」。
構成されるダンスのジャンルはJAZZやコンテンポラリーを中心とした作品ですか?
M
そうです。初演にはなかったカポエラが今回は新たに入ります。他に、殺陣をダンスと合わせた場面なんかもあり、ダンサーが光るサーバーを振り回して日々稽古してます。
そのシーンを構築してきたダンサーとして、最近の若手ダンサーに対するイメージなどはありますか?
M
私はダンサーではないのですが、ダンサーに限らず、最近の若者は(おっさんみたくでスイマセン)執着心や根気の無さが気になります。今どき、簡単に擬似的なプロごっこができたりするので、つい忘れがちですが、魚屋でも、看護婦でも、植木屋でも、日々何時間もそのことに携わりプロになっていくのですから、何ごとも一見つまらないことのコツコツとした積み重ねが必要だと思います。そりゃあ上手くいかない時もあって、そこで踏ん張って、そんな自分とつきあって。のくり返しでしょう。皆の憧れの先輩ダンサーもそういう執着と積み重ねがあって今があるのだと思う。
芸術性の高い作品創りのための新しい技術交流について、今回の見所などはありますか?
M
あります!けど秘密。まだ、出演者の殆ども知りません。是非、会場にいらしてください!
数多くの公演に携わって来ていらっしゃると思いますが、 公演を開催する時はどんなエネルギーを沢山使いますか?
朝吹(以下A)
『無』から『有』を産むこと。そのエネルギーと、沢山の踊り手を一方向へまとめて行く事。
そのエネルギーの源は何処から?
A
生徒達や素晴らしいダンサーの方々のプレイに触発されエネルギーをもらったり、日々教えている立場の中で、生徒達に「陽の目をみないレッスンお宅」になって欲しくないという思いから、舞台出身の私としては 1ステージに責任を持つことでよりダンスの素晴らしさを実感してほしい・・・そんな思いが舞台創りの源です。
主役を演じるという事ですが、みんなの憧れるポジションになりますよね。どんなプレッシャーがありますか?
CHII
憧れる...ポジション?そっか...。プレッシャー...なくはないですけど.... 私は主役というポジションというより、ダンス主体の舞台構成になっているので“字幕”の役目が果たせればいいなと思ってます。

踊り手の表現したいことが、更にわかりやすく観客に伝わればと思ってマス。芝居もソラ役のETSUと私しか、声を発しないため“一言”がとても重要だと感じてます。前回よりも私の“発する声”でお客様が思う“風羽像”が、よりRIKAさんとETSUの創り上げたものに、近付けたらなと...

そして、自分自身の表現の幅を更に広げていきたいと思ってマス。本当に沢山の方に観てもらいたい作品になっていると思うので、是非「Who?」の世界を覗きに来てみて下さい!
Rika Asabuki Produce
Dance Performance 『Who?』
日付:2005年9月3日(土)1:30/5:30 4日(日)1:00(3stages)
場所:日本青年館
料金:前売 4,000円・当日 4,500円(日時指定)

チケット&詳細はオフィシャルサイトでご確認ください。
http://www.who2005.com
'05/08/19 UPDATE
Interviewer:AKIKO


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