RYUZY:
最近はいろんな立場に立って、客観的に物事を考えられるようになったと思う。ちょっと前の自分も、自分らしかったとは思うんだけど、精神面も含めて、もっとこうだったらよく踊れるっていうことが、最近わかってきた。周りのダンサーのメンツにも恵まれていて、すごくいいモチベーションで踊れてる。そう考えられるようになった時期だっていうことかもしれないけど、昔だったらこういう風に思えたことはなかったし、そう思える自分を気づかせてくれたのも仲間なんじゃないかなって思う。やっぱり一人じゃできないし、皆が集まって、ただの一個じゃなくて、キャラクターや、自分っていう、一人一人の気持ちが集まって一個のものになるのがいいんだと思う。そういうつながりでできる一個だからこそ、いい作品ができるんだと思う。
―時間がいかに大切かを知っている・・・
今、一緒にいるメンバーって、気持ちが一緒っていうか方向性が一緒なんだよね。俺は30歳になるのに、昔より踊り馬鹿になってるし(笑)。もちろん、目標があるから踊るし、好きだから踊るんだろうけど、それが生活の中ですごく自然になっているんだよね。SHINGOさん(ZIETH)は、普通に仕事しながら、超踊ってる。俺たちは生活時間帯をダンスに合わせられるけど、彼は踊れる時間は、ずーっと踊っていて、時間がいかに大切かを知ってる。そういう姿勢を見ると、モチベーションがすごく上がるんだよね。
今までダンスに携わってきた多くの時間を、主にテクニックの追求に費やしていたけど、ここ最近はダンスに対する精神にも重点を置くようになったと思う。“Ray”っていう映画(DANCER NAVI参照)も音に対する姿勢や、音楽と向き合う精神がすごい作品だよ。
今の自分は、時間の使い方も変わって、将来的に吐き出す為にいろいろ経験して、吸収してんだろうな。だから一個一個中途半端にしないで、気持ちをいれてやってみようって思ってるし、それが今後、何らかの形で自分に返ってきたらいいと思う。昔は忙しすぎて、気持ちを整理する状況がなかった。起きたら、ハイ次って感じになってた。もちろん、その時も一生懸命気持ちで接しているんだけど、自分的にはイッパイイッパイだった時が多かったかな。そういう状況になっている時は、気持ちを整理して考えることが難しくて、上手く言えないんだけど、悪気のない、真面目な流れ作業になっちゃっていたのかもしれない。
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