TDM - トウキョウダンスマガジン

HIPNOTIC BOOGIE「MY LIFE,MY VIBES, MY STYLE」(DVD)
TDM Special Interview
HARLEM RECORDINGS 沼田 欧行 Short Interview
MANKEY、KO-TA、MASAKIからなるHIP HOPチーム「HIPNOTIC BOOGIE」。アンダーグラウンドはもちろん、メジャーでも有名アーティストのサポートメンバーとして活躍する彼らの実力の高さは言うまでもないだろう。そんな彼らの映像作品「MY LIFE, MY VIBES, MY STYLE」(DVD)が今年9月に発売され、話題となっている。今回、他のダンス映像作品とは違う、”ヒップギにしか創れない”作品が完成したと言うことで、TDMでも少し趣向を変えてインタビューを試みた。本作品の企画・制作を担当したHARLEM RECORDINGS、沼田欧行氏による現場スタッフとして、またHIPNOTIC BOOGIEをリスペクトする一人として本作品をどう導いて行ったのか…制作サイドからのなかなか聞けない声をお届けしよう。
ダンスのDVDを制作する点で楽曲との兼ね合いが課題になると思いますが今回意識した点はどんなところですか?
沼田(以下N)
楽曲は全てHARLEM RECORDINGSの音源を使用しました。コンピレーション等の楽曲を含めると、数多くの原盤をウチが持っていますので。踊りやすい曲、踊りにくい曲があると思いますので、楽曲の選曲は本人達に決めてもらいました。ZEEBRAさんと仲が良いので、ZEEBRAさんが参加してもらった楽曲が中心になりました。
個人的にはLECTUREの演出が印象的でしたが、演出の発想はどこからですか?
N
これは、監督さんと本人達の話し合いからです。巷に溢れている、安っぽいレクチャーDVDにはしたくなかったので、サクっと格好良く見せる事を考えました。
今回はHARLEM RECORDINGSから初のダンスものの販売になりましたが楽しかった面、大変だった面を教えて下さい。
N
ダンスもののDVDやCDに関わらず、アーティストやスタッフは「納得いく、格好良いものを作る」のが目標で動いています。完成したものが店頭に並び、雑誌に載り、そして何よりもお客さんから良かったと言ってもらえるのは、何事にも変えられないものがあります。それを考えれば、苦労した事なんてすぐに忘れてしまいました。ただ1つあげるとすれば、3人ともすごく忙しいので、スケジューリングが苦労しました。楽しかった事は、全ての現場が楽しかったです。
渋谷のクラブカルチャーの中心を築いている中でダンサーに対するイメージや、クラブカルチャーにおけるダンサーの(ポジション的な)イメージはどんな感じですか?
N
MASAKI君もよく言ってますが、日本のダンサーのポジションは決して高いとは言えないと思います。ただ、HIPNOTIC BOOGIEという素晴らしいチームがいるので、彼らにもっとシーンを牽引してもらって、ちゃんとしたダンサーのビジネスモデル(金銭的な事も含め)を確立してもらいたいと期待しています。
DVDを制作してみて、客観的な感想は?
N
予想以上の反応の良さです。HMV渋谷店のDANCE DVDチャートでは1位でした。
クラブ側から見て、魅力的なダンサーはどんなダンサーですか?
N
自分のスタイルをしっかり持っている人です。
HIPNOTIC BOOGIE MY LIFE, MY VIBES, MY STYLE(DVD)

定価:\3,675 (w/tax)
発売日:2005.9.9

ZEEBRA等のPVでお馴染みなダンスユニット、"HIPNOTIC BOOGIE" 3人のオフショットからバトルシーン、ダンスレクチャーシーンを収録。ダンサーはもちろん、それ以外のファンにも楽しめるDance DVDがここに登場。また、このDVDだけでしか観られない"E"qual (for M.O.S.A.D)とHIPNOTIC BOOGIEがコラボレーションしたPVも収録。巷に氾濫するダンスレクチャービデオとは一線を画す作品をリリース。
'05/11/04 UPDATE
Interviewer:AKIKO


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