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『ステップ・アップ4:レボリューション』ブルーレイ/DVD特集 MARI KODA
『ステップ・アップ4:レボリューション』ブルーレイ/DVD特集 MARI KODA
ダンスが社会に影響を与えつつある。現在そう感じているダンサーは増えてきているのではないだろうか。企業からオファーを受け、パフォーマンスをする、テレビ番組に出演する、世界で活躍する等、ダンサーを観る場が広がったのはここ数年での確かな変化だ。

日本はダンス義務教育化の影響もありダンサーが活躍しやすい環境になってきている時代だが、ダンス映画『ステップ・アップ4:レボリューション』が作られている事実からも、海外でもダンスの熱が社会に影響を与えているのだろう。

今回も出演している日本人、MARI KODAも語ってくれたように、そういう表現者になっていくためにはいろんなことを経験し、技術と、「その先にある表現力」を感じられるダンサーが増えて欲しいと願う。

MARI KODAMARI KODA

2008年、米ディズニー配給のハリウッド映画「ステップ・アップ2 ザ・ストリート」の一般公募オーディションに参加。1500人の中から勝ち残り、当初シナリオには存在しなかった日本人交換留学生「ジェニー・キド」役としてハリウッドデビューを果たす。この映画は歴代ダンス映画の興行成績を公開後たった1週間で塗り替える事となり、さらに世界40カ国で劇場公開、世界中にダンスブームを巻き起こした。特に彼女の役柄はアジア人ダンサー達に大きな夢を与え、アジアにおけるダンスブームを揺ぎ無いものにした。

続編である「ステップ・アップ3D」(2010年)は、記念すべき世界初の3Dダンス映画であり、ニューヨークで撮影された初めての3D映画でもあったが、彼女はディズニーからの強い要望で再度「ジェニー・キド」役で出演、公開と同時に大ヒットを記録した。

2012年夏、続編「ステップ・アップ4:レボリューション」が全米、ヨーロッパ他30ヵ国以上で劇場公開さているが、このシリーズに、3作連続で出演している俳優は、「ジェニー・キド」役の甲田真理と「ムース」役のアダム・セパーニの二人だけであり、ハリウッド映画のシリーズ作に連続出演している日本人俳優は2012年現在、甲田真理ただ一人の快挙である。

「ステップ・アップ」シリーズでの活躍が鮮烈な彼女だが、2004年に初めて女優として出演したカナダ映画「OVERLOOKERS」は、カナダフィルムフェスティバルにてベスト・フューチャーフィルム賞を受賞。同映画は2005年、LAインディペンデントフィルムフェスティバルでもベスト・ディレクター賞を受賞している。

[Twitter] http://twitter.com/kodance1
[Official Web Site] http://kodance.syncl.jp/


『ステップ・アップ4:レボリューション』ブルーレイ/DVD特集 MARI KODA

見どころは“フラッシュモブ”とクライマックス、そして日焼け?

TDM

前作から今作の出演までの間、何か状況の変化はありましたか?

MARI KODA

映画のキャラクターが定着しているせいか、国内外問わず、道を歩いたり、電車に乗ったりしているだけで、「映画見たわよ。」「次はどんな映画なの?」って話しかけられることが増えました。この前もブラジルのスーパーで買い物をしていたら「なんで、ここにいるの?」って(笑)。他にも、ストリートパフォーマーに声をかけられ「ここで踊れ」っていきなり言われたり…、世界のムチャブリ、ハンパないです!(笑)。

ダンススクールに、ゲスト講師として呼ばれることもありますが、映画の出演前と後では、生徒の熱心さが変わってきましたね。生徒はみんな、プロを目指している子たちばかり。映画に出演した私に対し「この人には、どんな秘密があるんだろう?」って注目してくれているように感じます。

『ステップ・アップ』シリーズに出演するのは、今回で3度目。撮影現場でキャストやスタッフと再会すると「久しぶり、また会えたね!」って、まるで同窓会気分ですよ。

TDM

最新作『ステップ・アップ4:レボリューション』の見どころを教えてください。

MARI KODA

今回の見どころはやはり“フラッシュモブ”です。言葉ですごさを説明するのは難しいですが、見ていると、ダンサーたちの一瞬一瞬のカッコ良さが伝わりますね。映画の再生を一時停止して見てもカッコいい。それに私は撮影現場にいた人間として、リハーサルの量も撮影時間の長さも知っています。すべてのシーンが、一度でOKになることはありませんから。それなのに、まったく疲れを見せないダンサーたちはやはりすごい!改めてプロだなと感じます。

そうそう。撮影現場は30度を超える場所だったので、長時間の撮影でダンサーが少しずつ日焼けしているんですよ。映像にどこまで映っているか分かりませんが、少し気にして見ても面白いかもしれません。

最大の見せ場は、クライマックスのダンスシーンです。現場にいるキャストたちも思わず涙する熱演でした。もちろん、私も感動しました。


『ステップ・アップ4:レボリューション』特集 MARI KODA a.k.a. MARI KODA

多くの経験をして、感性と表現力を積み重ねる。


TDM

日本と海外のダンスシーンの違いはありますか?

MARI KODA

ダンスのトレンドそのものは世界同時進行というか、結構似ている部分が多いですね。違いがあるとすれば、ダンサーが聴く音楽の幅の広さかな・・・。日本の人は例えばヒップホップだけとか、聴く音楽のジャンルが少し偏っているかもしれないですね。海外のクラブに行くと、きっと音楽のジャンルの幅広さに驚くはずです。

TDM

MARI KODAさんが今までで会ったビッグアーティストは誰ですか?

MARI KODA

マイケル・ジャクソン!ニューヨークのリンカーンセンターで行われたMTVミュージックアワードで会ったんです。出番を待つ間のマイケルは、マネージャーも警備員もつけずに、たった1人で立っていたんです。ビックリしたのと同時に、本番を前に無の状態でいるマイケルを見て「マイケル・ジャクソンも人間なんだな。」って思いました。本番前だったので、声をかけることもなかったですが、貴重な体験でしたね。

TDM

ダンスを志す若い人達にアドバイスをお願いします。

MARI KODA

いろんなところを旅して、ダンス以外のことに視野を広げてほしいですね。その土地の文化に触れたり、現地のものを食べたり。ダンス以外のことに目を向けることで、自分のダンスに対する気持ちも再確認できるはず。技術は練習で得られますが、その先にある表現力は、さまざまなことを経験しないと積み重ねることができないと思います。

精神的な面では、すべてのことに感謝することで、いろんなことが変わってくると思います。自分の行動に無駄なことは何一つない。いいことも悪いことも全部自分のせいだと思えれば、生活も変わってきますね。

TDM

では、最後にTDM読者へのメッセージをお願いします。

MARI KODA

アメリカのトップダンサーが数多く出ている、すごく熱意をこめた作品になっているので、ぜひ日本の皆さんにも楽しんでほしいです。それに音楽とダンスは世界中どこにでもあるものなので、踊ることを通して世界中に友だちを作ってほしい。特にプロを目指している人には、チャンスはどこでも転がっていると知ってほしい。大切なのは、それをチャンスだと直感できる感性だと思うので、いろんな経験を積んで感性を磨いてほしいですね。



TDM

ありがとうございました!
'13/03/05 UPDATE
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ステップ・アップ 4 ステップ・アップ・シリーズ第4弾!ダンスで世界を変えろ!
『ステップ・アップ4:レボリューション』



発売日 :2013年3月6日 (水)
ブルーレイ+DVDセット:3,990円(税込)
DVD:3,360円(税込)
Step Up Revolution, Artwork & Supplementary Materials (C) 2012 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

●ストーリー
マイアミのダンス・パフォーマンス・チーム“The MOB”は、フラッシュモブ・ダンスを得意とし、いろいろな場所でゲリラ・パフォーマンスをしては、動画サイトへ投稿、人気を得ていた。 リーダーのショーンは、ある日、プロのダンサーを目指しマイアミに来たエミリーと出会い、仲間に入れ一緒にパフォーマンスをする中、お互い惹かれ合っていく。 そんな時、自分たちの生まれ育った湾岸スラム地区が、実業家のアンダーソンによって一掃され、再開発されることを知る。 何とかして再開発を止めたい“The MOB”のメンバーたちは、街を守る為、誰も見た事が無いダンス・パフォーマンスを計画する…。

<キャスト>
ショーン:ライアン・ガスマン
エミリー:キャサリン・マコーミック
エディ:ミシャ・ガブリエル
ビル・アンダーソン:ピーター・ギャラガー
ジェニー・キド:甲田真里(MARI KODA)
ムース:アダム・G・セヴァーニ

★『ステップ・アップ4:レボリューション』ブルーレイ+DVDセットをTDM読者1名様へプレゼント!★

<応募方法>
件名に「ステップ・アップ4:レボリューション希望」と記入の上、tdm@ltg.co.jpまで
・氏名
・メールアドレス
を明記の上送信してください。
※当選者の方にはTDM STAFFからメールにてご連絡差し上げます。
携帯アドレスの場合、@ ltg.co.jpを受信可能にしてからご応募ください。
【応募締切】2013年3月24日(日) 23時到着分まで
※当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。
MARI KODA a.k.a. KODANCE 〜 架け橋 〜
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MARI KODA a.k.a. KODANCE 〜 架け橋 〜』

「音楽が好きな気持ちを、自分なりにどう表現するのか となったときに選んだのがダンスです。」('11/03/16 UPDATE)


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