TDM - トウキョウダンスマガジン

CRiB・好きなことを妥協しないだけ


TOTALやLOST BOYSなどの海外アーティストのフロントアクトや、日本ではdoubleのバックダンサーなどを務めることでも有名なCRiBの2人。ダンス以外にも、グラフィックデザインの仕事をこなしたり、ファッションリーダーとしても名高い彼女達。そんな2人に普段どんな意識を持って踊っているのか、インタビューを試みた。
まずはCRiBが結成されたキッカケを教えて下さい。
natsu(以下N):もともとお互い上京してきて別々に活動してました。2人が知り合ったのはIMAEDA※さんのスクールで一緒だったのがキッカケです。あとクラブでも見かけたり。でもtaeと一緒に踊る前からCRiBというチームはすでに存在していて、一番初めのメンバーは香川出身の私と広島出身のmioちゃんの2人で活動してて、それから神戸出身のQueが加わった3人でした。

その後すぐにQueが地元に戻り、広島から上京したsumieが入って最後にmioがtaeを誘ったという感じで。それから半年程この4人で活動してました。

tae(以下T):私は1995年5月にメンバーに加わって、その後すぐMAIN STREETに出たって感じです。CRiBに入る以前は別のチームで青山NIGHTに出演したりしてて、その時、なっちゃんとか見に来てたんだよね!その後チームが解散して、タイミングよく誘われて一緒にやる事になりました。

N:その時4人の血液型はみんなバラバラで!行動がわかりやすくて良かったけどまとまりなくて(笑)。それから半年くらい活動してmioちゃんが抜けて、その後sumieがNYに行ってしまって、現在の2人で活動しています。

T:広島の2人が抜けて新潟コシヒカリと讃岐うどんが残ったと(笑)。だからCRiBが結成されてからは8年。2人になってからは約3年になります。
※IMAEDA:「おやじ&ジェントルメンズ」、通称「おやジェン」というニュースクールのパイオニア的チームのメンバー。現在もクラブ好きを中心にファンが多い。
現在の東京のダンスシーンについてはどう感じますか?
N:昔はダンスイベントそのものが少なくて。今のシーンはダンスを披露できる環境が良くも悪くも広まりすぎてる気がする。でもファッションにも結構気を使っていたり、場を盛り上げようと思考を凝らしたり...、場の雰囲気に合わせて踊れるノリ系で上手い子達が多くなってきたと思う。

T:チームさえあれば結構イベントに出れたりするんじゃないのかな?その分観客の目を引きつける『オリジナリティ』が要求されると思う。「どこかで見たコトあるなぁ〜」っていうのはやっぱり見ててつまらないし。

N:ある意味シーン全体に、そういった“ハングリー精神”をもつ人達がいないからこそ、それを失わないようにしてるのかも。本当はもっと出てきて欲しい。ウチらも刺激を受けるしね。そういった意味でも東京ではダンスを流行り感覚で楽しんでる子達が多いかも。イベントに出るだけで満足してしまう部分があって、具体的にそれからどうするのか、誰に観て欲しいのかはあまり無いんじゃないかな。

誰しも方向性は自由でいいと思うんだけど、私は誰々に見て欲しいとか、その人たちの目に止まりたいっていうのがあって、ダンスイベントよりその人たちが遊びに来てるイベントにはよく踊りに行ってた(笑)。
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